“PL対決”宮本が後輩・前田健からマルチ!

[ 2009年7月29日 06:00 ]

 【ヤクルト6―2広島】“PL対決”は17歳年上の先輩に軍配が上がった。4回1死一、二塁でヤクルト・宮本が内寄りのフォークを右前へ先制適時打。マウンドにはPL学園の後輩、広島・前田健。87年夏の甲子園を制したベテランが、21歳に先輩の力を見せつけた。

 「狙い球を絞っていきました。後輩だけじゃなくて、僕は先輩からも打ってるんです。PLの人はみんな僕に優しい」。前田健には昨季から13打数6安打、打率・462とめっぽう強い。過去の先輩との対決でも2歳上の元巨人・桑田真澄氏(野球評論家)は・405、1歳上の横浜・野村弘樹投手コーチも・308と打ち込んできた。
 攻守の要である宮本について、淡口打撃コーチは「打つ方向、狙い球を決めて打席に入り、それを最後まで貫いている。読みももちろんだけど、意思の強さだよね」と称賛した。チームは宮本の一打を糸口に前田健を攻略し、今季4度目の4連勝でCSマジックは50。宮本は「目の前の試合を全力でやっていかなければ」と静かな闘志を燃やしていた。

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2009年7月29日のニュース