本当にこれで“最終戦”旧広島市民球場 最後は伝統の一戦

[ 2009年7月29日 17:42 ]

 【広島・広陵2-1広島商】10月いっぱいで閉鎖される旧広島市民球場で29日、夏の高校野球広島大会の準決勝2試合が行われた。決勝は31日に新球場マツダスタジアムで開催されるため、夏の甲子園を懸けた旧球場での戦いは“見納め”となった。

 1957年完成の旧球場は、プロ野球広島カープの本拠地としてだけでなく、広島の高校球児の“聖地”としても親しまれてきた。
 最終戦となった第2試合は広島商―広陵の古豪同士の対決となり、内野席はファンで埋まった。接戦の末に敗れた広島商の田代秀康監督は「小さいころからあこがれた。われわれを鍛えてくれた球場に感謝したい」と感慨深げに話した。
 第1試合で如水館にサヨナラ負けした山陽の三原新二郎監督は、夏の大会が初めて旧球場で行われた58年、広陵の選手として土を踏んだ。「最後の日にここで試合でき、いい思い出になった。高校野球のために残してくれればいいのに…」と寂しそうだった。
 広島市は旧球場のスタンドの一部を残して解体する予定。

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2009年7月29日のニュース