竜 止まらん4発9連勝!森野自ら31歳祝砲

[ 2009年7月29日 06:00 ]

<巨・中>スタンドの祝福にこたえる森野将彦

 【中日5―3巨人】セ・リーグの首位攻防戦は2位・中日が首位・巨人を下し、連勝を9に伸ばすと同時に、ゲーム差を1・5に縮めた。

 中日・森野は燃えていた。同点の7回1死で、井端がこの試合2度目の死球を受けると、中日ファンが陣取る左翼席から大ブーイングがわき起こった。マウンド上のオビスポがけん制球を投げるだけで、やじが鳴りやまなくなる異様なムード。「あの打席は特に気合が入った」。続く荒木が三振に倒れた後の打席。カウント1―1から外寄りの浮いた直球を見逃さず、右中間席の最前列に運んだ。
 31歳のバースデーアーチは、チームを4年ぶりの9連勝に導く14号決勝2ラン。実は昨年の誕生日も本塁打を放っているが、試合は敗れた。「本塁打を打ちたいと思っていたけど、まさか本当になるとは」と目を丸くして心の底から喜んだ。
 5回には4番・ブランコが「いいタイミングで打てたよ」と左中間に超特大の29号、8回には5番・和田も左翼席に21号と、それぞれソロを放ち、4月3日の横浜との開幕戦(ナゴヤドーム)以来のクリーンアップそろい踏み。この試合の主軸3人に限れば、巨人の47本に対し、中日は64本と破壊力では圧倒する。4回に先制5号ソロを放った伏兵・小池と合わせ、4本の効果的な本塁打で巨人を打ち砕いた。
 04年、06年のリーグ優勝を経験している森野は言う。「クリーンアップが打てば勝てるんで、これからも、もっと打っていきたい」。逆転優勝に向け、首位・巨人に脅威を与える豪快な勝ち方だった。

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2009年7月29日のニュース