横浜創学館・円垣内 空砲も 巨人スカウトは「さすがだね」

[ 2009年7月29日 06:00 ]

<横浜創学館・桐蔭学園>準決勝で敗れ、泣きながら引き揚げる円垣内(中)ら横浜創学館ナイン

 【神奈川・横浜創学館7―9桐蔭学園】桐蔭学園に7―9で逆転負け。プロ注目の4番・円垣内(えんがうち)の一発も勝利に結びつかなかった。円垣内は初回2死一塁から先制2ラン。カウント2―0から、捕手が立ち上がって内角高めに外した球を強引に右翼席に運んだ。外野手がフェンス際に張り付く深い守備隊形も関係なし。腰痛の症状が悪化し、痛み止めを打つ中での一発に「バットの根っこで最悪の感触だったけど、気づいたらスタンドだった」。

 だが、高校通算56号が高校最後の本塁打となった。ネット裏で観戦した巨人・山下スカウト部長は「さすがだね。リストが柔らかいからあの球を打てた」と評価。県内で横浜・筒香(つつごう)と双へきのスラッガーは「桐蔭も振ってきて、自分たちも負けずに振れたので悔いはない。いつかはプロに行きたい」と涙をこらえ前を見据えた。

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2009年7月29日のニュース