決勝は日大対決!日大二 待球ズバリ一挙4点!

[ 2009年7月29日 06:00 ]

<都小平・日大二>6回を投げ2失点の好投を見せた日大二・横山

 第91回全国高校野球選手権(8月8日開幕、甲子園)の地方大会は28日、決勝11大会を含む25大会51試合が行われた。西東京大会では準決勝が行われ日大二と日大三が勝利。30日の決勝で27年ぶりの兄弟校対決が実現することになった。29日は決勝11大会を含む20大会28試合が行われる。

【試合結果


 【西東京・日大二5―2小平】すべて作戦通りだった。日大二の4回の4得点はわずか1安打で6四死球を絡めたもの。都小平の準々決勝を偵察した3年生部員から「粘れば必ず四死球を選べる」との報告があり、データ通り自滅を誘発させてみせた。
 「なかなかヒットは出なかったけど、制球が乱れるのは分かっていたので。とにかく球数を多く投げさせていこうとみんなで徹底した結果」
 3回までに63球の待球策がズバリと的中して田中監督がしてやったりの表情を見せた。先発した横山も強打の都小平を7回2死まで2失点。多くの2年生部員が補習授業を受けてからスタンド観戦にかけつける中、免除された2年生右腕はマウンドでしっかりと合格点をたたき出した。
 決勝の相手は兄弟校の日大三だ。例年11月23日に日大一、日大二、日大三がそろう“一二三大会”が行われるが、5年目となった昨年は2―8で大敗している。
 「向こうは大横綱ですから。(日大)二高にとっても特別な存在で、記録的な大差にならないか心配ですよ。でも、この2日間、どうやって倒すか必死に考えます」と田中監督。主将の福本も「全力で戦います」と気持ちを込めた。そもそも3校が集まる大会の開催を提案したのが田中監督。04年3月の就任時には部員が20人にも満たない弱小チームだったが、01年夏に全国優勝した日大三の胸を借りることで力をつけていった。
 決勝での両校の激突は東と西に分かれる前の東京大会時代を含むと過去3度ある。成績は日大二の2勝1敗で前回27年前の82年も勝利している。最後に立ちはだかる兄弟決戦を制して、その時以来となる5度目の甲子園に進む。

 ≪小平 力及ばず快進撃ストップ≫小平の快進撃がついに止まった。04年以来の準決勝進出を果たしたが、先発の山崎が4回1死まで7四死球の制球難でエース八木の救援を仰ぐと、八木も1死を取っただけで3四球を与え降板。堀越、国学院久我山の強豪に打ち勝った自慢の打線も7回に2点を反撃しただけ。主将の花津谷は「目標の神宮球場でプレーできたけど、最後は力が及ばなかった」と悔しがっていた。

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2009年7月29日のニュース