松本人志 早期復帰のカギ、和解あるのか 河西邦剛弁護士「あり得る」早ければ年明け以降、尋問終了後

[ 2024年3月29日 05:10 ]

東京高等裁判所全景
Photo By スポニチ

 松本の代理人を務める田代政弘弁護士はこの日の閉廷後、本人の様子について「普通に生活している。憔悴(しょうすい)しているわけではなく淡々としている」と明かした。必要に応じて打ち合わせを重ね、電話で直接話すこともしてきたと説明した。知人も近況について「活動休止中もお笑いの企画やアイデアを常に考えているようです。笑いへの思いは、これまでとまったく変わりない」と明かした。

 松本は25日に弁護士事務所を通じて「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」とコメント。早期復帰への強い思いをにじませた。周囲の関係者によると、本人が希望しているのは、動画配信などではなくテレビ復帰。現在、コンビ分を含め計7本のレギュラー番組を抱える。ただ、テレビ局関係者は「スポンサーのことを考えると、裁判の結論が出ない限りテレビ局は使えない」と語る。

 一審判決までに2年ほどかかるとみられる中、本人が希望する形で早期復帰が実現する可能性はあるのか。鍵になりそうなのが裁判官からの和解勧告だ。レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は「裁判官の心証を踏まえた上で勧告することになるだろう」と解説。その時期について、早ければ年明け以降にも行われる松本ら関係者への尋問が終わってからとの見方を示した。

 文春側に強硬な態度を見せる田代氏は和解について「今のところ、その兆候はない」と断言。互いに一歩も譲らない構えを見せているが、河西氏は「和解はあり得る」と指摘する。社会的評価を下げたことへの謝罪など松本側が訴状で求めていたことが和解条項で盛り込まれれば「勝ちに等しい」。一方で「A子さん、B子さんの信用性を裁判所が認める方向になれば、松本さんは負けを回避する形で和解に動く可能性がある。この場合は合意後に記者会見を開くなどして自ら名誉の回復に努めていくことが考えられる」とした。

 法廷闘争は火ぶたが切られたばかり。最高裁まで争えば5年がかりとも言われる長期戦の中「和解は最速で復帰する選択肢」(法曹関係者)だ。

 松本が25日に出した声明は「ダウンタウン松本人志」の署名で締めくくられていた。テレビ関係者は「“ダウンタウン”が自分の戻るべき場所というメッセージ。待ってくれている相方の浜田さんへ向けたものだと思われます」と語る。裁判の行方とともに笑いの天才の復帰にも注目が集まる。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年3月29日のニュース