ガーシー氏今後どうなる? 若狭勝弁護士が解説…捜査一気に加速か「警視庁としては意気込みとか本気度が」

[ 2023年3月15日 15:23 ]

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が15日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、除名の懲罰を受けて議員資格を失った政治家女子48党のガーシー参院議員の今後について見通しを語った。

 ガーシー氏は昨年7月の参院選で初当選して以来、国会欠席を続け、懲罰として求められた「議場での陳謝」も行わなかった。この日の本会議で出席議員を対象に行われた投票では、賛成235票、反対は1票。この結果を受け、尾辻秀久参院議長がガーシー氏の除名を宣告した。国会議員の除名1951年以来、72年ぶりで、現行憲法のもとでは3人目。

 若狭氏は「今の現行法の下では、参議院の本会議に来るなりして、そこで審議したり議論したりするのが国会議員の仕事、とシステム化されている」と現状を説明。「それが一切なされていないということは、国会議員の職務を果たしていない、放棄しているという見方が十分できると思います」とし、処分は正当との見解を示した。

 ガーシー氏が複数の著名人をSNSなどで暴露したとして、警視庁は告訴状を受理。暴力行等処罰法違反、威力業務妨害の容疑でガーシー氏の関係先を家宅捜索している。若狭氏は「今回は常習脅迫ということで、告訴状を受理しているということになると、単なる名誉毀損(きそん)の犯罪よりはかなり重い犯罪になると思います」と解説。「それで受理して、関係先を家宅捜索しているということは、警視庁としては意気込みとか本気度があるとは考えられます」と推察した。

 今後について若狭氏は、国会会期中に議員は逮捕されないという「不逮捕特権」を失い、捜査が一気に加速する可能性を指摘。旅券返納命令を受け、旅券の効果が消えた後、不法滞在者として強制送還される流れも考えられるという。日本はアラブ首長国連邦(UAE)との間に犯罪人引渡し条約を結んでいないが、若狭氏は「ないからといって引き渡しされないとか、大きな壁があるというわけではない」と説明。「外交ルートを使って、“日本人であるガーシーさんを日本に返してくれ”というようなものですから、外交協議によっては、相手国は協力的になるケースにはなる」と、推測を込めて語った。

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2023年3月15日のニュース