STU48石田千穂「息がしやすくなる瞬間が描かれています」 新曲「息をする心」15日発売

[ 2023年3月15日 13:20 ]

新曲のポーズを決めるSTU48石田千穂(撮影・安田健二)
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 STU48が約1年ぶりの新曲「息をする心」を発売した15日、センターを務める石田千穂(20)が都内でスポニチの単独インタビューに応じた。

 真っ白な新衣装で姿を見せた石田。新曲について「日常生活の中で息がしにくい瞬間って誰しもあると思うんです。そういう時に大切な人とか一つの出来事に救われて、息がしやすくなる瞬間が描かれています」と説明。「自分らしく生きたり、好きなものに素直になれたら、こんなに息がしやすくなって前向きな気持ちになれるというメッセージのこもった曲です」とアピールした。

 単独でセンターを任されたのは21年2月に発売された通算6作目のシングル「独り言で語るくらいなら」以来2度目。当時は期待されながら、同年4月から約3カ月間にわたって活動を休止した。

 センターの重圧が原因だったという見方について、石田は「自分の感覚としては、センターに立たせていただいて悩んだから休業したという感じではないんです」と否定。その上で「私の中でモヤモヤしていたものがずっと溜まっていた時期だったんです。それが次第に大きくなっていったのでお休みをいただきました」と当時の心境を振り返った。

 家にこもりがちだった休養中、メンバーや友人の存在に救われた。当時メンバーだった1学年上の薮下楓さん(22)によく相談に乗ってもらい「私と全然違う考え方を持っている子で、楓ちゃんに相談しているうちに“こんなことで悩んでたんだ”って思えるようになったんです」と回想。地元の友人も旅行に誘ってくれて広島、山口、岡山、京都、島根など各府県を巡った。息苦しさやわだかまりは時間がたつにつれて和らいでいった。センターを目指して応援してくれたファンへの申し訳なさと、恩を返したいとの思いが行き来する中、見いだした答えが「やっぱり私はステージに立ちたい」だった。

 休養が明けてすぐにオンライン交流イベントに参加した時に「無理せず、自分のペースで頑張って」とファンに掛けてもらった言葉が今でも忘れられないという。今回の新曲で石田が好きな歌詞は奇しくもこの時の心情と重なる。

 ♪生きることは呼吸すること 急がないでゆっくりでいい 他の人と比べないで 吸って吐いて 自分のペースで――。

 昨年、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて制作された平和を願うメッセージソング「花は誰のもの?」でグループは飛躍を遂げた。民放の音楽特番に相次いで出演したが「曲の力に引っ張ってもらった。自分たちの知名度や力をもって上げていく必要がある」とさらに上のステージへ向かう課題を見いだした。

 自らはボイストレーニングに一層力が入るようになった。グループ内ユニットの投票企画で1位になったことを記念して今月26日に千葉・幕張メッセで、5月14日には広島の福山ビッグ・ローズでそれぞれソロライブが開催される。「ファンの方との思い出の曲や自分にとって大切な曲をセットリストに入れつつ、48グループ以外のアーティストの曲も何曲か考えています。成長した姿や新しい一面もお見せしたい」。

 17日に21歳の誕生日を迎える。「メンバーを盛り上げながら私も先頭を走っていきたい」。グループとメンバーをより多くの人に知ってもらうためフル回転することを誓った。

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2023年3月15日のニュース