阪神・森下、Mr.ダブルや!オープン戦12球団トップの5本目二塁打でアピール「長打はチームにプラス」

[ 2024年3月18日 05:15 ]

オープン戦   阪神0-4中日 ( 2024年3月17日    バンテリンD )

<中・神>4回、森下は二塁打を放つ(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 Mr.ダブルだ!阪神・森下翔太外野手(23)が17日、中日戦で連続試合安打を6試合に伸ばした。4回2死からの第2打席に左翼線への二塁打。12球団トップを快走するオープン戦5本目の二塁打だ。低迷する攻撃陣の中で奮闘。オープン戦“二塁打王”となれば球団では17年の中谷将大以来(6二塁打)となる。昨季のシーズン二塁打王はDeNAの牧秀悟。中大の先輩を追いかける若虎が「3・29」へ向けて総仕上げに入る。

 “二塁打王”ぶりを、またバットで証明した。2点劣勢で迎えた4回2死の場面。森下がカウント1―1からの3球目を捉えた。先発のメヒアが投じた内角への149キロ直球を左翼線に運んだ。スライディングすることなく、二塁へはスタンディングダブルで悠々到達した。

 「(メヒアは)真っすぐ、スライダーが中心のピッチャー。どちらか(の球種)を張って今日はいきました」

 続く坂本が遊ゴロに倒れ、得点につながることはなかった。それでも、好機を拡大した二塁打で連続試合安打を6試合に伸ばした。直近5試合で二塁打は4本。これでオープン戦の二塁打は12球団トップを快走する5本目だ。打線は中日に対して6安打無得点。低迷が続く攻撃陣の中で、背番号1のバットが振れている事実はチームにとって好材料だ。

 「長打力が持ち味でもある。長打を打てたら、チームにとってもプラスだと思う」

 この日は前川が「3番・左翼」に入ったことで「6番・右翼」として先発出場した。既に3月29日の開幕・巨人戦(東京ドーム)では右翼での先発出場が当確の状況。打順は3番か6番に入ることが濃厚だ。1年目の昨季は3番での出場が打順別最多の48試合。好機拡大を演出する打撃に加えてポイントゲッターとしての役割も担える若虎への期待は大きい。

 絶好のチャンスで迎えた6回無死満塁での第3打席は痛恨の一飛に終わった。この打席は反省点に挙げたが「毎試合、毎試合、課題が出ているので。オープン戦のうちに課題が出ていることはプラスに捉えていきます」と前を見据えた。

 今春キャンプで導入した「ピートローズ型」バットから現在は、昨季使用していた旧型に戻した。3月に入るとバットを寝かせてボールを待つ打撃フォームに変更。理想を求めて試行錯誤を繰り返してきた。「試合になると(最近は打球が)自然と上がっています。(良いことと)捉えてます」。オープン戦“二塁打王”も視界に捉えた。くしくも昨季は39本の二塁打を記録したDeNAの牧がシーズン二塁打王。中大時代から2つ年上の先輩の背中も追ってきた虎のMr.ダブルが2年目シーズンへ向けて総仕上げに入る。(石崎 祥平)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月18日のニュース