18日センバツ開幕 新基準バット完全移行 大阪桐蔭・西谷監督、報徳学園・大角監督らの展望は…

[ 2024年3月18日 05:00 ]

選抜の開会式リハーサルが行われた甲子園球場(撮影・平嶋 理子)
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 第96回選抜高校野球大会(13日間、甲子園)に出場する32校は17日、きょう18日の開幕に備えて甲子園球場で開会式のリハーサルに参加した。低反発の金属製バットに完全移行して迎える今大会。各校は、どのような作戦を立てて開幕を迎えるのか。2年ぶりの優勝を狙う大阪桐蔭(大阪)・西谷浩一監督や昨春準優勝の報徳学園(兵庫)・大角健二監督らが「高校野球新時代」の展望を明かした。

 選抜出場校は大会前の対外試合を全て消化し、新基準バットへの試行錯誤も一段落した。大阪桐蔭・西谷監督が「長打は明らかに減る」と見立てたように、新時代を迎える高校野球。各校は時代の変化にどう対応していくのか――。優勝候補の大阪桐蔭は「粘り」に勝機を見いだした。

 「ロースコアの試合が多い大会になると思う。好投手になればなるほど攻略は難しく、ロースコアの確率も高まる。接戦を粘り抜いて勝っていきます」

 22年選抜は1大会で歴代最多となる11本塁打を放って優勝した。その伝統の打力は今年も健在。それでも同監督は「全員野球で粘り強く戦い抜く」と「粘り」のフレーズを何度も繰り返した。

 飛ばないバットを強みに変えようともくろむのは報徳学園だ。間木歩、今朝丸裕喜(ともに3年)の右腕2本柱を擁する投手力は大会屈指。大角監督は「去年の秋から“低反発を使っているの?”と言われるくらいに打力は元から寂しかった。ただし間木、今朝丸が力のある球を投げられる。そこをどれだけ出せるか」と投手力を前面に押し出して頂点をうかがう。

 各校の対策は多種多様で、青森山田(青森)は複数選手が木製バットの使用を検討している。金属バットが導入された74年夏以降、78年夏の岡山東商(岡山)・石岡浩己や04年春の愛工大名電(愛知)・鈴木啓友らが「木製」で安打を放っているものの、その例は極めて少ない。100周年を迎える節目の大会で新時代の幕が開ける。 (河合 洋介)

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