ドジャース・大谷、放った圧巻オーラ 韓国シリーズ初戦、現地ファン沸かせた豪快フルスイング

[ 2024年3月18日 02:30 ]

エキシビションゲーム   ドジャース14-3韓国キウム ( 2024年3月17日    韓国・ソウル )

<韓国キウム・ドジャース>国歌演奏を聞く大谷(左から4人目)、山本(同5人目)(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 ドジャースの大谷翔平投手(29)は17日、韓国キウムとのエキシビションゲームに「2番・DH」で出場し、2打席連続で空振り三振に倒れた。快音こそ響かなかったが、22年まで課題だった高めの球を積極的に狙い、計7度のフルスイングを披露。場内を埋め尽くした1万4671人の観衆から、一番の歓声を浴びた。打者専念で挑む米7年目。きょう18日は韓国代表戦に出場し、3・20開幕へ総仕上げに入る。

 静寂に包まれたグラウンドで、大谷がバットを振るたびに「ブンッ」と音が鳴った。2打席連続の空振り三振で予定通り2打席で交代。それでも、その一挙手一投足が、韓国のファンの視線をくぎ付けにした。

 ダルビッシュと日米通じて初対戦する20日の開幕戦前最後の2試合の初戦。試合前練習は通常のルーティン通り室内で調整し、試合中は山本の隣に座り、戦況を見守った。フルスイングは計7度。初回の2球目にファウルした際はスイングが強すぎて体に負荷がかかったのか、左手で腰をポンポンと4回叩くしぐさを見せたが、デーブ・ロバーツ監督も「特に問題はなかったと思う。良い日でなかったというだけ」と大事に至らないとした。

 テーマを持って、高めを積極的に振った。初回にヘルメットがずれるほどの強振で空振り三振を喫した球は、高めの91マイル(約146キロ)直球。2回も再び高めのボールゾーンの91マイル直球にバットを出し、ヘルメットが脱げ落ちた。

 44本塁打で日本選手初の本塁打王に輝いた昨季は、この高めを攻略。自己最多46本塁打を放った21年の7本から、15本まで伸ばした。21、22年は一本も打てなかった外角高めを、昨季は4本も柵越え。今季も高めを打ち返すことが、本塁打量産の鍵を握る。

 相手先発のフラードとは18、19年に対戦し、11打数2安打と苦しんだ。当時、レンジャーズに在籍した右腕は「一連の打撃動作が少し変わったと思う。メジャーでも最高の選手と言われているし、毎年レベルを上げている」と進化を証言。ロバーツ監督はきょう18日の韓国代表戦について「2、3打席に立つだろう」と明言した。

 花巻東時代、12年のU18日本代表で戦って以来12年ぶりの韓国でのプレー。大谷は前日に「野球自体も韓国も楽しんで頑張りたい」と語った。熱狂的なファンが待つスタンドへ、代名詞のフルスイングで豪快な一発を届ける。(柳原 直之)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月18日のニュース