【センバツ】星稜・山下監督　代打・東に寺西攻略の掛け声「足下、足下」背番20が同点9回に千金2点打

第96回選抜高校野球大会第1日第2試合   星稜4―2田辺 （ 2024年3月18日    甲子園 ）

＜田辺・星稜＞9回1死二、三塁、星稜・東は右前に勝ち越しの2点適時打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　第96回選抜高等学校野球大会（センバツ）は18日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、13日間（準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む）に及ぶ熱戦の幕が開いた。第2試合では、昨秋の明治神宮大会を制した星稜（石川）が4―2で21世紀枠で76年ぶり3度目出場の田辺（和歌山）に勝利し、2年ぶりに初戦を突破した。

　相手先発・寺西の直球を打ちあぐね8回まで同点というしびれる展開の中、2ー2の9回1死一、二塁のチャンスに送り出した代打・東汰生が期待に応える2点適時打で勝利をつかんだ。

　接戦を制した就任1年目の山下智将監督は「甲子園で勝つのは非常に難しくて、1点を取るのが難しくて、何とか生徒が頑張って点を取ってきてくれたんですけど、最後まで粘り強く頑張ってくれた思います」と振り返った。

　背番号20の東が代打で決勝打。東が3球目にフルスイング（空振り）した時に「足下、足下」と声を掛けた場面について聞かれると「寺西君の球威に押されていたようで、序盤からフライアウトが多かったので、投手の足下へ強い打球を打っていこうということはずっと伝えていたんですけど、東も気持ちが空回りしてるのかなと思って、もう一度確認の意味で〝低い打球を打とう〟と合図を送りました」と説明。その期待に応えた東に対して「ベンチに入るのも初めて。北信越（大会）の時は入れ替えで入ったことはあるんですけど、守備も走塁も打撃も全てにおいてレベルアップしてくれた。練習試合でも紅白戦でも一番結果を残してきてくれた」と目を細めた。