現役時代に「ノムダス」読破 活字でイズム学んだソフトB小久保監督が野村克也氏の命日に感謝伝える

[ 2024年2月11日 17:12 ]

<ソフトバンク宮崎キャンプ>笑顔で練習を見守る小久保監督(撮影・岡田 丈靖)
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 言葉を残して頂き、感謝致します。ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が南海、阪神、楽天、ヤクルトで監督を務めた野村克也氏の五回忌の命日となった11日に哀悼の意を捧げた。現役時代から監督―教え子の関係こそなかったが野村氏の著書を通じたエピソードを明かした。

 「プロ2、3年目のオープン戦のときに挨拶させてもらって。“著書を読ませてもらってます”と伝えたら“それはサラリーマン向きに書いたんだよ”と言われて。以降も、20冊以上は読んだね」

 ダイエーホークス在籍時に手にしたのは「ノムダス 勝者の資格」(95年発売)だった。読書家の強打者として、言葉の力にも惹かれて「弱者が強者になるために ノムダス2」も当然、読破した。 「考える野球というものを与えてくれた方。今は、データが当たり前の時代だけど色んな言葉を残してくれた」。読書しながら、言葉を集めるのが好き。南海とソフトバンク。同じ“ホークス監督”のつながりもあるだけに「野村さんの著書の野村ノートを作っている」と照れ笑いした。

 野村氏の著書を通じて、勝負師とは何かを学んできた。「同じことはできませんし、足元にも及びませんが、偉大な方。祈りを捧げつつ頑張って行きたいです」と天を向いた。

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