ソフトB周東 出塁率アップへ「テーマは我慢」 28歳、新選手会長の誓い

[ 2024年2月11日 06:00 ]

28歳の誕生日を迎えたソフトバンク・周東(右)は海野(左)からバースデーソングで祝福された(撮影・岡田 丈靖)
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 テーマは我慢で“28歳の進化”を目指していく。ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が10日、誕生日を迎え、ナインや詰めかけたファンから祝福された。連日、城島健司会長付特別アドバイザー兼シニアコーディネーターとアーリーワークに取り組み、結果を残すための考え方も教わっている。新選手会長も務める韋駄天(いだてん)は飛躍の年にすると期している。

 集合直後のメイン球場にバースデーソングが響き渡った。音頭を取ったのは盛り上げキャラの海野だ。「ハッピーバースデー、ディア韋駄天~」と熱唱して、誕生日を迎えた周東を祝った。スタンドからも拍手が湧き起こった。

 周東は「28歳だから別にいいですよ。若くないので、むちゃしないことですね。脂ものや、甘いものをそんなに食べられなくなりましたしね」と照れ笑いを浮かべたが、チームメートやファンなどから温かく祝福された一日となった。

 28歳シーズンでの大きな進化を目指している。昨季は2度目の盗塁王を獲得。9、10月には育成出身の野手として初の月間MVPに輝くなど、シーズン終盤に打撃への手応えを深めた。ただ、中盤まで打撃面で結果が出なかったためベンチスタートが多く、268打席で打率・241の成績に終わった

 オフに米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」へ行くなど打撃力の向上を図っている。レギュラー獲りに向けては「どうやって塁に出るか。そこだけかなと思う」と確信している。

 今キャンプでは谷川原とともに連日、城島シニアコーディネーターの下でアーリーワークを行い、結果を出している選手の考え方についてレクチャーを受けている。「テーマは我慢です。いかに打てる球を待つか」。相手バッテリーからすればカウントが悪くなっても絶対に出塁させたくない選手である。

 どうすれば成績がついてくるか。相手の立場で考えれば、配球面で見えてくることがある。「今まで振ってた球を我慢するとか、前に飛ばすことを意図してない球をファウルにできるとか。そういうことができれば、もっといい数字が残せると思う」とも口にしている。

 今季から選手会長も務める。責任の重さはもちろんながら「選手会長だから試合に出てなかったら恥ずかしいなという思いはありますかね」と思いも吐露した背番号23。開幕からリードオフマンとしてチームを引っ張る決意だ。 (木下 大一)

 《昨季は1番・周東が盗塁を決めれば勝率.722》昨季ソフトバンクの1番打者は中村晃が最多62試合で務めた。周東は2番目に多い37試合でチームは21勝15敗1分けと勝ち越し、勝率.583をマーク。その中で周東が盗塁を決めた試合は19試合で13勝5敗1分けで勝率は.722と跳ね上がった。周東が1番に定着し、出塁率、盗塁数を増やせば、V奪回へ大きな力となる。

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