日本ハム・明瀬がプロ初打席初安打、鹿児島城西からドラ4の高卒ルーキーに緊張なし

[ 2024年2月11日 08:14 ]

<日本ハムキャンプ名護・紅白戦>初回、内野安打を放つ明瀬(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムのドラフト4位・明瀬諒介内野手(18、鹿児島城西)が沖縄・名護キャンプ第3クール初日の10日に行われた紅白戦で、プロ初打席初安打をマークした。紅組の「2番・DH」としてスタメンに抜てきされると、初回無死二塁で遊撃内野安打をもぎ取った。今季4度目の紅白戦、沖縄国頭の2軍キャンプから招集された高卒ルーキーが、新庄剛志監督(52)に猛アピールした。

 まだ高校生の明瀬が結果を残した。初回無死二塁。開幕ローテーションを狙う左腕・根本の内角直球を振り抜き、全力疾走で遊撃内野安打をもぎ取った。

 「緊張しても何もならない。強気でリラックスしていこうと思った。バットに当たって良かったです」

 普通ならば、緊張に包まれるプロ初打席。18歳ルーキーは淡々と振り返るが、新庄監督には強烈なインパクトが残った。「なかなか打てないですよ。よく1年目でヒットを打った」。現役時代の阪神1年目だった自らの経験を踏まえ、「左投手の遠山さんとの打席で138キロくらいの真っすぐをどん詰まりの投ゴロ。148、9キロくらいに見えた」と振り返る。その当時の自身と比較し「堂々として、どっしり構えていた」と雰囲気の良さも強調した。

 8日に紅白戦のスタメンを知った時も、明瀬は「出るんや」と動じなかった。実際に1軍で活躍する選手たちのプレーを目の当たりにして学ぶことも多く、「直球の伸びが違う。変化球も曲がる。打球の速度も違う」と感想を述べた。この日は出場機会は1打席だけ。それでも、初回一、二塁で3番・万波が右方向を意識していたことも確認でき、今後への学びとなった。

 鹿児島城西時代は高校通算49本塁打を記録し「薩摩の大砲」と呼ばれたが、プロの世界に飛び込んで意識も変化。「活躍するには速い球への対応。バットに当てないと。確率良く打ちたい。しっかり捉えて長打が出れば」と先を見据える。18年入団の万波とは同じドラフト4位。1年目はケガをしない体づくりをテーマに飛躍を誓う。(武田 政樹)

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