DeNA度会 猛打ショーデビュー!初実戦「1番・右翼」で3安打2打点 あるぞ開幕スタメン

[ 2024年2月11日 05:30 ]

DeNA紅白戦   紅組8ー3白組 ( 2024年2月10日    沖縄・宜野湾 )

初回、小園(左)から安打を放つ度会。右は松尾(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 黄金ルーキーが鮮烈デビューだ!DeNAは10日、沖縄・宜野湾キャンプで今春初の実戦となる紅白戦を行い、紅組の「1番・右翼」で先発出場したドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が5打席に立って3安打2打点、1四球の活躍。開幕1軍どころか、近年のチームの課題でもある新リードオフマンに定着し、開幕スタメンに名を連ねる可能性も十分だ。

 度会が観衆2000人の視線を独り占めした。初回のプロ初打席。簡単に2球で追い込まれながらフルカウントまで粘り、最後は“プロ初安打”となる右前打を放った。その後も快音を響かせ続け、3安打2打点の満点デビュー。感慨を込めながら、笑顔で振り返った。

 「(初回は)追い込まれていたのでギリギリまで(球を自分に)寄せました。レフト前もOKでしたがライト前に。そこから3本全てイメージ通りです」

 黄金新人が今キャンプ初の紅白戦に「1番・右翼」で先発出場。相手バッテリーは21年ドラフト1位・小園と22年1位・松尾のバッテリーだ。139キロ直球を右前に運んだ初回に続き、2回1死一、二塁では中前適時打で“初打点”も記録。4回は3年目右腕の徳山から右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。初めて左投手との対戦となった6回はディアスからしっかり四球を選んで出塁。リードオフマンとして十分に機能した。

 チームにとって1番打者の固定は近年の課題でもある。昨季も佐野の66試合が最多で9選手が務めるなど固定できず。まだまだ最初の紅白戦ではあるが、打席でも堂々とした立ち居振る舞いを見せた「新1番候補」について、三浦監督も「可能性がありますね」と開幕1軍どころか開幕スタメンへの期待を膨らませる。新人で1番で開幕スタメンを果たせば球団4人目の快挙。コンタクト率の高さだけでなく、一発の可能性も秘めるリードオフマンは他球団にとって脅威となるはずだ。

 自身の色を存分に出して、紅白戦の主役を演じた男はベンチでも声を張り上げてナインを鼓舞して「今の時点で100点を出してはいけないけど、思い通りの打撃はできている。声はまだ20点です。もっといけたっす」と笑う。98年以来、26年ぶりにリーグ優勝を狙うチームに加入したスター候補生は、無限の可能性を秘めている。(大木 穂高)

 ≪新人開幕1番は球団過去3人≫DeNAの新人野手が開幕戦に先発すれば、昨年の林(2番・三塁)に続いて2年連続。1番に限ると56年沖山光利(左翼)、59年麻生実男(遊撃)、09年松本啓二朗(中堅)と過去に3人しかおらず、度会が座れば15年ぶり4人目の快挙となる。昨年は先発1番に9人が起用され、トータルの打率は・226でリーグワースト。最も高かった阪神(・280)と大差をつけられ、改善が急務となっている。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月11日のニュース