ヤクルト・阪口 幅広げる新球スイーパー 伊藤コーチ「伝説」の宝刀伝授

[ 2024年2月11日 05:30 ]

スイーパーの握りを見せるヤクルト・阪口
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 ヤクルトキャンプのブルペン。右打席に立って球の軌道を追った古田敦也臨時コーチからお褒めの言葉が飛ぶ。「良い曲がりや!右打者はなかなか打てないよ!」。これこそ阪口が昨秋から習得を目指すスイーパーだ。

 ドジャース・大谷の持ち球としても注目を集めるスイーパーは、変化はスライダーに近いが真横に大きく変化するのが特徴。当時に呼び名はなかったが、現役時代に使い手だった伊藤投手コーチから昨秋に直々に握りを伝授された。動画を見て研究も重ねており「伊藤コーチの“伝説のスライダー”です。まだ物足りないけど決め球にできれば」と見据える。

 自身のスライダーは120キロ台前半で落差もあるため「スラーブ」とも表現する。打者の手元で小さく変化するカットボールは140キロ台後半でスイーパーは中間の130キロ台。伊藤コーチは「まだまだ。“スリーパー”やね。寝てるよ」と言うが、完全習得できれば投球の幅は広がる。

 首脳陣から先発として期待される阪口は「シーズンを通して1軍で投げたい」と誓う。まずは新球を習得し、実戦でアピールする。(重光 晋太郎)

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