【阪神・岡田監督語録】「この時期に抑えても金にならん」「森下のバットはマッチしてない」

[ 2024年2月11日 05:15 ]

阪神・岡田監督
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 阪神の岡田監督が沖縄・宜野座キャンプ第3クール初日の10日、練習後に取材対応した。

 ―大竹が初めてブルペンに入った。
 「おう。まあ初めてやから、別におまえ」

 ―確かめるような感じだったが、ブルペンに入れたことが収穫か。
 「ちょっと遅れてるからな。しゃあないわ。(左肩の)ガングリオン(良性腫瘤=しゅりゅう)を取ったから」

 ―下村は2軍キャンプでブルペンに入った。
 「立ち投げやろ?まだまだそんなんおまえ、今どうや、という話やないから」

 ―紅白戦の打順立候補制は、この日の朝食会場で実行したか?
 「したしたした。明日の楽しみやろ」

 ―監督が会場に行った時は、枠が埋まっていたか?
 「俺が行った時はな。決まってた。ちらっと見ただけやから」

 ―意外性があった名前は?
 「明日の楽しみやって言うてるやん。そこまで見てない。ちらっと見ただけやから」

 ―初実戦で選手がどこまでできるか。
 「こんなん、結果で判断するのとちゃうんやから。初実戦で判断したらかわいそうやないか。ずっと練習でやってきたことを、今度はゲームで、どれだけ出せるかっていうことやな」

 ―キャンプの初日と比べて、森下の打撃をどう見ているか。
 「そうやなあ。あんまりボールが飛ばんなあ。(藤田)平さんに、言われとった。(バットが)ピート・ローズかって(笑い)。俺が見たら、棒にみえるんだよな。バットがな。ヘッドの重みというバットじゃないわけやんか。あれは、なかなかボールが上がらんと思うけどな。まだ、試行錯誤、いろんなことをやっとるんやろ(笑い)」

 ―打球を上げることが難しそうか。
 「バット自体がな。ヒットを打つヤツのバットやからな。4000本も打ったやつのな。俺はそう思うけどな。ヘッドの重みで打つバッターじゃないやんか、ピート・ローズなんかはな」

 ―森下が回り道をするのは一つの過程か。
 「今は見てるよ、どういうアレか。別にアレで1年通すわけではないみたいやけどな、いろんなことをやっているみたいやけど」

 ―場合によっては監督からバットを変えろと指示するか。
 「いやあれで打てたら別にかまわへんけど。バットは大事やからな。まだ2年目でな、自分に合ったバットというかな、自分の特徴というか自分のスイングを考えた上での、まだ自分に合ったそういう感じじゃないわけやろ?首をひねることが多いやんか。俺はあんまりマッチしてないと思うけんどな、あの打ち方と、あのバットはな。ずっと一緒のバットで打ってるやろ?なんか頼んでるって言うてたけどな」

 ―話は紅白戦に戻るが、サインは?
 「サインは出せへん、出せへん。(これまでの)オープン戦も最初の方はサインなんか出してないよ。(カウントが)スリーツーになったら自動的に走った方がええし。それだけや。自分が行けるって思ったらいったらええし。オープン戦に入っても、2月は何もせえへん。小細工をするよりも、今の自分のバッティング、普通に打って、違う球団の投手になるわけやから、そこにどれだけ対応できるか、そういうことを見る方が、そら大事やろな」

 ―去年やってくれた選手への信頼か。
 「いや、信頼ちゃう。去年もそうやで。去年もサインは出してない出してない、まず打つことやんか、自分で。打てんと思ったらこっちがバントのサインを出すわ(笑い)。まず打てる方がエエわけやからのう。選手もバントのサイン出されるよりも打ちたいやろ、そら。別にチームとして点を取りにいく必要なんかないわけやから。選手個人個人が打って、点を取ったらええ。時期的にはそんな時期やん」

 ―門別、茨木にとっては貴重な経験。
 「まあ経験っていうか、まあ1軍のキャンプに初めて来てなあ、先輩とかと一緒にブルペンで投げて、横ですごいボールも見とるやろうし。今できる限りのボールを投げこんでいったらええと思うよ。それがどういう結果になるかは別に。明日あさってで、判断することじゃないからな。まあ別に打たれてもええし、抑えてもいいし。課題が見つかったら、キャンプが続くわけやから、自分で課題を見つけてやっていけばいいというね」

 ―監督は椎葉、漆原の投球を試合形式では初めて見ることになる。バッターの反応を見るのがポイントか。
 「まあ、そうやなあ。1イニングやから、そういうポジションのピッチャーになる可能性の方が高いけど。ここはしかし、抑えにいくんじゃなしに、ストレートをどんどん投げ込んでほしいよな。まあ変化球でかわしたりな、この時期なんかまだピッチャーが有利やから、抑えられるかも分からんけど、そういう抑え方よりも、自分の武器の速いストレートがあるんだったら、そっちを投げこんでほしいよな。だから、結果結果って言うたら、どうしても変化球とか投げるからな。今日でもブルペンで3球目か4球目くらいから変化球を投げとるやん。それは、あいつらなりに明日の準備って言うかな。あいつらなりに、抑えたい気持ちもあるんやろな。でもそんなん、気にする必要はないんやけどな。こんな時期に抑えても金にならんで(笑い)。何か課題を見つけたほうが収穫があるかもわからん、逆にな。うまいこと、かわしながら抑えるよりも、ドーンとストレートを投げて、1軍のバッターにどれくらい通用するかっていうのを見たほうがええ時期やで。それでまた課題が見つかったら、それに取り組んでいけばいいんやからな、若いピッチャーは。何が何でも0点に抑えなあかんって考えとったらあかんよ。ドーンと投げこんでいかなな」

 ―逆に打者は力強い真っすぐを打ち返してほしいか。
 「バッターは、ある程度経験があるやつがほとんどやからな。そんなに新しい新戦力はいてないし。明日、本当に生きたボールを何カ月ぶりかに見るわけやから。キャンプやってきたことか、どれくらい対応できるのかとか。バッターの方が楽しみちゃうかな、そういう意味では」

 ―右前腕を痛めたノイジーの紅白戦出場は?
 「大丈夫とか言いよったな。ノイジーとミエセスはあれやん。DHやけどな。あいつらは朝食に行くのが遅かったから、あんまええ打順じゃなかったな(笑い)。残った打順に入れられたから。それだけ言うといたるわ。2人とも9番やった(笑い)。ええやん、DHで9番で。あいつらも失敗したと思ってるかな?飯食いに行くの遅かったから」

 ―欠席した梅野は大丈夫か?
 「なんかあれや、普通の風邪やったみたい。良かったわ。コロナもインフルも陰性って言うてたから。またコロナとかになったら、大変やで。(アクシデントが)キャッチャーばっかりよ。3人おれへんねんで。明日の紅白戦、キャッチャーおれへん。(梅野は)明日、(熱が)下がってたらええけどな。明日の状態を見てからやな。(坂本以外の捕手が)栄枝しかおらんようになった。栄枝と藤田と。あとは片山か。あんまり1軍に呼んでも、2軍のピッチャーを受けんのがいてなくなるからな」

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