ドジャース・由伸 初ブルペンで衝撃21球!26歳有望株ラックス「めちゃくちゃえげつない」

[ 2024年2月11日 02:30 ]

フリードマン編成部長(左)に見守られながら投球練習する山本(撮影・白鳥 佳樹)
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 熱い期待のこもった大勢の視線が、ドジャース・山本の一挙手一投足に注がれる。背番号18のユニホーム姿でキャンプ初日にブルペン入り。前日は雨天で中止となっただけに「昨日まで雨やったんで。今日やっと晴れた」。衝撃の21球。アリゾナの強烈な太陽を浴びた山本の表情も晴れやかだった。

 右肘手術明けのビューラーと約10分のキャッチボール。ブルペンではカーブ、スプリットなどを交えてテンポ良く投げ込んだ。受けたのはWBCメキシコ代表バーンズ。14球目以降はラックスが左打席に立った。伸びる直球、切れる変化球。通算18本塁打の内野手はベールを脱いだ山本の投球に目を丸くした。

 「初めて見たけど、めちゃくちゃえげつない(Nasty)」。16年ドラフト1巡目で26歳の有望株は続けて「スプリットは90~92マイル(約145~148キロ)、直球は94~95マイル(約151~153キロ)以上かな。球種を交ぜ合わせてストライクが取れる。多くの成功をすぐ手にするだろう」。左足を上げない独特なフォームも「97マイル(約156キロ)が投げられるのにすり足で来る。タイミングがずれる」と、衝撃そのままに興奮気味にまくしたてた。

 投手史上最高額の12年総額3億2500万ドル(決定時約462億円)で契約。鳴り物入りで入団した25歳を見ようと、ブルペンにはデーブ・ロバーツ監督、ブランドン・ゴームズGM、アンドルー・フリードマン編成本部長ら球団首脳、そして選手らが大集合した。噂にたがわぬ投球。フリードマン本部長は「素晴らしい才能の持ち主。今季、そして長年にわたって彼は大きな戦力だ」と声を大にした。

 山本はこの日合流した専属通訳の園田芳大氏(46)を介してマーク・プライアー投手コーチと言葉を交わし、最後はジャベリックスローでフォームを確認して練習を締めた。移動ごとに殺到した大勢のファン、そして報道陣。「ありがたいですね。翔平さんのおかげ」。その笑顔が、手応え満点の初日を物語っていた。(杉浦大介通信員)

 ≪好きな映画は「タイタニック」≫山本のキャンプ初日に球団が密着し、キャンプ施設に向かう車中でのインタビュー動画を球団SNSで公開した。「こっちに来てドジャースのウエアを着て、さらに実感が強く湧いている」と山本。質問は私生活にも及び、好きな映画を聞かれると「タイタニック。実は最近見たんです。だいぶ遅いですけど…。(好きなシーンは)船の先端で手を広げて風を感じるところ」と笑顔で話した。休日の過ごし方、好きな歌手などの質問にも答えた。

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