ヤクルト・ドラ5北村 56年ぶり「初安打が満塁弾」など快挙連発にも「90点くらいはあげられるかな…」

[ 2023年8月9日 21:44 ]

セ・リーグ   ヤクルト11ー5広島 ( 2023年8月9日    神宮 )

<ヤ・広>来日初勝利のウイニングボールを持つロドリゲス(左)とプロ初安打初本塁打のボールを持つ北村(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 ヤクルトのドラフト5位ルーキー・北村恵吾内野手(22=中大)が、満塁弾で記録したプロ初安打初本塁打を含む、計6打点の活躍でチームを3連勝に導いた。初めて上がるお立ち台で「しっかりと活躍することができたことが嬉しくて、納得の気持ちがいっぱいです」と初々しい笑顔を見せた。

 0-0の2回1死三塁、1打席目で先制の右犠飛を放ち、プロ初安打より早く初打点をマークして勢いに乗ると4-0の3回1死満塁。広島先発・森の投じた初球のチェンジアップを左翼席に叩き込んだ。プロ初安打初本塁打となる1号満塁弾。「1打席目は少し浮き足立っていたので、(ストライク)ゾーンを上げて、さらに強い意識を持って打席に入りました。打った瞬間入ったかなと思いました」と冷静に振り返った。

 新人がプロ初安打で満塁本塁打をマークしたのは、1956年の米田哲也(阪急)、1967年の槌田誠(巨人)に続き、プロ野球史上3人目。実に56年ぶりの快挙となった。「あまり実感はないですが、歴代の偉大な先輩たちの記録に少しでも肩を並べられるように、これからもいい結果を残していきたいと思います」と表情を引き締める。さらに9-1の5回1死三塁からも中前適時打を放ち、この日6打点目をマーク。新人の「1試合6打点」は2016年9月14日の日本ハム戦(札幌D)で吉田正尚(オリックス)がマークして以来、7年ぶりの快挙となった。

 チームの今季6度目2桁得点の原動力となった。それでも、さらなる飛躍を期す新人に「満足」はない。この日の活躍を点数で問われ「90点くらいはあげれるかなと思います」と返答。「全打席ヒット、そして更に打点を挙げられるような活躍ができれば、自分自身に100点満点をあげれると思うので、更にいい活躍をしたいと思います」。ストイックにチームの勝利を追求する。ヤクルトに頼もしい新人がすい星のごとく現れた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月9日のニュース