上原浩治氏 シフトの裏をかいた大谷バント「全然あり」 イタリア戦ポイントは「3回の4点」

[ 2023年3月17日 00:13 ]

WBC準々決勝   日本9-3イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

上原浩治氏
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 元巨人エースで、メジャーでも活躍した上原浩治氏(47)のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」が16日に更新され、日本が勝利したWBC準々決勝イタリア戦を振り返った。

 上原氏は5回途中2失点で勝利投手となった大谷について「最初から飛ばしまくってたって感じで4、5回はちょっとスタミナ切れかなって感じでしたね。でもああやって初回から全力でいってチームの流れをもってこようとするのが、伝わってきました」とコメント。

 どこが素晴らしいかった?と質問されると「まずは気合ですよね。でももっと真っ直ぐを投げたらいいのに…変化球多いなと感じていた」と返答。続けて「いまメジャーでも高めの真っ直ぐ(速球)を投げる時代になりつつあるんで、160キロ台の真ん中高めの真っ直ぐでフライアウトを取るっていう選択も大谷選手なら出来たのではないかなと」と持論を展開。「シーズンでも球数は徐々に増やしていくので、この時期の難しさがあると思います。メジャー(通常の時期)だったら70球ぐらい投げる段階じゃないですかね」と明かした。

 打っては3回、一挙4点の口火を切る意表を突いたセーフティーバント安打を決めた場面については「これは90%ぐらいの人が予想してなかったでしょうね。ただ、ああやって“大谷シフト”を引かれてたら、こういった作戦は全然ありだと思います。三塁側は全部空いているわけですから。(先制点は)嫌らしい点の取り方でしたよね」と評価した。

 この試合のポイントについては「3回の4点」と指摘。「本当に今大会はどのチームも四球が多い。短期決戦というのは、四球や失策が間違いなく影響してくるんで。このイニングに短期決戦のやったらいけない事が全部集約されてました」と説明。

 加えて「あと近藤選手の選球眼の良さですね。鈴木誠也選手が怪我をしなかったら近藤選手が外れていた可能性もあるわけでしょ。近藤選手が入ってここまで機能するとは正直、全く想像していなかった。初戦から(ヌートバーとの)1、2番がハマったことが大きかった。これからも変えないでしょうし、栗山監督の目は素晴らしいんじゃないかと思います」と指揮官の采配を称えた。

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