鳥谷敬氏 WBC準決勝で勝敗を分けるポイントは メジャー組不在の内野陣が“チェック”すべき点

[ 2023年3月17日 19:09 ]

鳥谷敬氏
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 阪神で活躍するなど2000安打を達成した野球解説者の鳥谷敬氏(41)が17日、MBSの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でイタリアを下し準決勝に進出した日本代表について語った。

 米国・マイアミでの準決勝のポイントとして時差対策はもちろんあるが、それ以上に気を付けることに、鳥谷氏は「球場の状況」と指摘。ここまで5試合とも東京ドームで行った日本代表は初の屋外、しかもほとんどの選手がプレーしたことがない球場となることを挙げた。

 イタリア戦後の深夜に移動したのは、時差ボケ対策もあるが、早く現地の状況を知る上では「いいこと」という。「ドームではある程度みんなやっているが、向こうの環境で、まずは湿度、風の状況、あとはグラウンドの土の硬さ、芝の長さも球場によって違う。球場も日本では両翼が同じぐらいだが、いびつだったりする」と、寒暖差、風などの気候面、さらに球場の特性など様々なチェックポイントを挙げた。これは、2013年のWBCでサンフランシスコでプレーした鳥谷氏の経験に基づくもの。当時は日中と夜の寒暖差が激しく、体調管理にも注意点が必要だったという。

 それに伴い、準決勝の「注意点」については、内野手にメジャーリーガーがいない点を挙げ「外野手には吉田選手、投手にも(メジャーリーガーは)いるが、内野の感覚は土だっていうのもあって、それぞれ感覚が違う」と指摘し、経験で語れる選手がいないため、実際に守って、それぞれが肌で感じる重要性を口にした。

 そのうえで「慣れてくるのもそうですし、水を撒いたら違ったり、試合中になると変わることもある。あとから行く選手も分からないので、内野の特性も慣れていくしかない。練習なり、試合でも後から行く選手に伝えていかないといけない」と指摘。現地での調整が重要になると語った。準決勝の相手が、プエルトリコでもメキシコでも「嫌な相手」と話し、「緊張感もだいぶ変わってくる」と断言していた。

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2023年3月17日のニュース