慶応・清原 場外弾でセンバツ準備OK「この自信を生かしたい」 18日開幕へ明石商と大会前最後の実戦

[ 2023年3月17日 04:15 ]

<慶応・明石商>2回、慶応・清原は左越え本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 18日に甲子園球場で開幕する第95回選抜高校野球大会に出場する慶応(神奈川)は16日、明石市内で大会前最後の練習試合を明石商(兵庫)と実施。西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(2年)は「5番・三塁」で出場し、高校通算11号となる場外弾を放った。父がPL学園(大阪)時代に歴代最多13本塁打を放った聖地へ、最高の状態で乗り込む。

 相手左腕の内角直球を完璧に捉えた。清原から放たれた打球は両翼100メートルの球場後方に設置された、高さ約25メートルのネットもオーバー。「冬を越えて、スイング力が上がっている」と手応えをにじませた。

 先頭で迎えた2回の第1打席。2点を追いかける場面でもあり「まずは出塁することを心掛けた」と振り返ったが、その言葉に反し高い放物線を描いた白球は場外に消えた。相手ベンチからも「エグイ…」と漏れる豪快弾。大きく胸を張ってダイヤモンドを回った。

 昨年まで高校通算8本塁打だったが、今年に入り出場7試合で3本塁打。自宅でも毎日300回以上の素振りを繰り返すなど、このオフの振り込みがスイングスピードのアップにつながっている。甲子園での戦いを前に打撃は好調を維持。「打球の上がり方も変わってきている」と語る。

 レギュラーに定着した昨秋は主に6、7番を務めていたが、冬からの成長と父譲りの勝負強さも評価され、今年は全て5番で出場。23打数8安打で打率・348、長打率・625(本塁打3本、二塁打2本)を残している。森林貴彦監督も「秋より変化球への対応が良くなっている。今年に入って調子が良いということもあり、5番を任せている」と成長に目を細める。

 いよいよ父も活躍した甲子園のグラウンドに立つ。21日の初戦は夏春連覇を狙う優勝候補の仙台育英(宮城)だ。「ホームランも出ているので、この自信を甲子園でも生かしたい」と清原。努力で得た確かな自信を胸に、聖地の打席に立つ。(村井 樹)

 ◇清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日生まれ、東京都出身の17歳。5歳から野球を始め、小学校時代はオール麻布でプレー。小6の時にNPB12球団ジュニアトーナメントに巨人ジュニアの一員として出場。中学時代は世田谷西リトルシニアに所属した。高校通算11本塁打。50メートル走6秒5、遠投90メートル。1メートル75、80キロ。右投げ右打ち。

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