鳥谷敬氏 小指骨折の侍・源田は「絶対に痛い」 それでも表情に出さず、工夫した打撃を称賛

[ 2023年3月17日 18:40 ]

鳥谷敬氏
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 阪神で活躍するなど2000安打を達成した野球解説者の鳥谷敬氏(41)が17日、MBSの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でイタリアを下し準決勝に進出した日本代表について語った。

 話題は右手小指を骨折しながらもイタリア戦からスタメン復帰し、適時打を放った源田壮亮内野手について。同じ遊撃手だった鳥谷氏が解説した。

 送球時は普通、小指以外の4本の指で送球する。「(小指に)当たらなければ痛みは出ないが、当然、骨折しているので、投げる瞬間、力がかかると振動が来る。その痛みさえ我慢できれば、何とか投げられる」と話すが、痛みについては「絶対に痛いです。投げるたびに痛みが出ているし、我慢していると思う。投げた瞬間に“痛い”となると、周りにも知られてしまう」と人知れず苦労していることを解説した。

 ただ、影響が出やすいのは守備ではなく打撃だと説明。現状はバットに小指を掛けずに握っているため、グリップには力が入りづらい。これを鳥谷氏は「テーピングをしながら、小指を浮かして、今までと違う打ち方をしなければバットも出てこない。ましてや、この打ち方だと低めは出やすいが、ヒットは高めを打っている。打ち方を工夫しながら(やっている)。投げるよりも打つ方の影響の方がある」と、源田の試行錯誤が支えていると断言した。

 特に適時打となったのは、内角球を右前に運んだ一打。「痛いのは分かっているので、その中でできるベストのスイング」を模索した結果、体に近い内角球を狙っていたことが一打につながったと説明し、源田の“思い”がこもる一打を称賛していた。

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