阪神・岡田監督 秋山の状態チェック優先「試合で投げささなアカンわ」18日雨天中止ならスライド登板

[ 2023年3月17日 05:15 ]

<阪神全体練習>キャッチボールを行う秋山(撮影・大森 寛明)
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 そら、見極めるよ。阪神・岡田監督が16日、今回の神宮遠征で2桁勝利3度の秋山の状態チェックを優先事項に設定した。18日にオープン初先発の予定ながら、あいにくの雨予報。もし中止となっても19日にスライド登板させる方針を明かした。

 「(19日は)才木やったけど、“才木より秋山に投げさそか”言うて。(18日の)試合が流れたらな。秋山も一回、試合で投げささなアカンわ」

 昨年から右膝に不安を抱えていた影響もあり、今春キャンプは2軍・具志川組。岡田監督は就任後、一度も試合での投球を見ていない。ただ、通算49勝の実績を軽視しておらず、伊藤将のアクシデントで1軍に初昇格したこのタイミングで現状を見定めようという考え。開幕ローテ入りが確実な才木を後回しにしてでも、1軍戦で先発させようというのが期待の高さの表れだ。

 秋山自身もこのチャンスを逃すつもりは毛頭ない。「こうやって呼んでもらえているので、しっかりいい球を投げて、結果を出して自信をつけて。自信がつけばやっていけるかなと思います」。20、21年と2年連続2桁勝利を挙げながら、昨季はわずか1勝。4月で32歳になる右腕が、過去の実績もプライドも捨てて猛アピールする覚悟をにじませた。

 質、量ともに充実した阪神先発陣。その一角に割って入るのは並大抵のことではないが、本来の安定感抜群の投球が戻ればそのままローテーションの一員に加わっても不思議はない。岡田監督をうならすような快投で逆襲のきっかけとしたい。(山添 晴治)

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2023年3月17日のニュース