侍ジャパンの中間評価【打撃編】 MVP級の近藤健介、下位打線のダイナモ中野拓夢

[ 2023年3月17日 15:06 ]

WBC1次R<日本・チェコ>5回、二走・中野(左)は牧原の左前適時打の間に生還する。 右は捕手・バブルシャ (撮影・西川祐介)
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 侍ジャパンの準々決勝まで5試合の総得点は47・1試合平均9・4と打線が活発に機能した。

 大谷の活躍は目立つが、5試合すべて2番で出場した近藤の貢献度も同じくらい高かった。

 チーム最多の7得点がその証。近藤は打率・389で7四球。出塁率は・560。7安打中4本が二塁打で、2番打者として相手が3番の大谷と勝負せざるを得ない状況を作り、大量得点を呼び込む仕事をしたといえる。

 1番で固定されたヌートバーも出塁率・500、7得点と機能した。5試合中、初回の先頭打席で3度出塁し、2度得点に結びつけた。2盗塁も記録し、まさにリードオフマンの理想的存在だ。

 10打点を叩き出した吉田、近藤も超える出塁率・579の岡本和の貢献度も高かった。

 注目したいのは中野だ。10打数3安打で4四球。出塁率・500、2盗塁で上位打線のヌートバー、近藤らに繋がる素晴らしい仕事をこなし、5得点した。源田の控え的な立場だが、下位打線を活性化させるダイナモ的な存在として特筆すべき活躍だった。

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