プエルトリコ 1次R突破の歓喜から一転…3K締めディアスが右膝負傷 守護神不在の危機

[ 2023年3月17日 05:20 ]

WBC1次ラウンドD組   プエルトリコ5-2ドミニカ共和国 ( 2023年3月15日    マイアミ )

<ドミニカ共和国・プエルトリコ>抱えられて運ばれるディアス(AP)
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 WBC1次ラウンドD組は15日(日本時間16日)、米マイアミで行われ、プエルトリコが5―2でドミニカ共和国を下した。3勝1敗とし同組2位で準々決勝に進出したが歓喜の輪で、守護神のエドウィン・ディアス投手(28)が右膝を負傷するアクシデントに見舞われた。

 ドラムやマラカス、指笛の音に、陽気なラテン音楽が響いた。優勝候補のドミニカ共和国を下し、準々決勝進出。ナインに異変が生じたのは、歓喜の輪ができた直後だった。

 輪の中で動けなくなったのは、9回を3者連続三振で締めた守護神ディアス。チームメートが見守る中、車椅子でベンチ奥へ運ばれた。同じく代表入りしたレッズに所属する弟のA・ディアスは泣き出したほど。昨オフ救援投手史上最高額となる5年総額1億200万ドル(約135億6600万円)でメッツと契約したばかり。メッツは「試合後に右膝を負傷した。明日画像の検査を受ける。状況は適宜更新する」と発表し、ヤディエル・モリーナ監督は「無事であることを祈っている。悲しい出来事だ」と悲痛な表情だった。ヘルナンデスは「静かだった。非常に不幸なことが起こった。ドミニカ共和国を倒して前進したという感じではない」と試合後のクラブハウスの沈んだ雰囲気を明かした。

 13、17年大会で連続準優勝。悲願の初優勝へ、17日(同18日)の準々決勝ではC組1位のメキシコと対戦する。勝者は20日(同21日)の準決勝で日本と対戦するが、守護神離脱の危機に直面した。

 ◇エドウィン・ディアス 1994年3月22日生まれ、プエルトリコ出身の28歳。同国のカグアス・ミリタリー・アカデミーから12年ドラフト3巡目(全体98番目)でマリナーズ入り。16年6月6日のインディアンス(現ガーディアンズ)戦でメジャーデビュー。18年は57セーブで最多セーブ、最優秀救援投手賞を獲得。18年オフにトレードでメッツ移籍。22年は32セーブを挙げ、史上2人目の両リーグ最優秀救援投手賞を受賞。メジャー通算16勝29敗、205セーブ、防御率2.93。右投げ右打ち。1メートル90、74キロ。

 ≪まさかの敗退≫優勝候補の一角だったドミニカ共和国がまさかの1次R敗退。強力打線が6安打でわずか2得点。2勝2敗で3位に終わりロドニー・リナレス監督は「全責任は私にある。選手たちは懸命に戦ってくれた」とナインをかばった。大会前、メジャー公式サイトでは米国、日本を抑え優勝候補に挙がった。パドレスでダルビッシュと同僚のソト、マチャドらメジャートップ選手をそろえながらの敗退に、米メディアは「不名誉な終わりを経験した」と報じた。

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2023年3月17日のニュース