【阪神・馬場敏史コーチに聞く】キャンプは土のグラウンドでの守備磨く絶好の機会…ミス撲滅へ反復練習徹底

[ 2022年11月18日 07:00 ]

佐藤輝(右)にスローイングの指導をする馬場コーチ(撮影・大森 寛明)
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 【虎コーチに聞く~馬場敏史内野守備走塁コーチ(上)~】

 ――佐藤輝の三塁守備をどう見ているか。
 「足を使って投げるというような動きが、あまりできていない。歩幅を小さく、スピード感のある動きをしてほしいので、そういうことも言いながらやっていかないといけない。まだまだ(課題は)たくさんある。“こうやってやりなさいよ”と言いながらやらせたい」

 ――身体能力に頼りすぎないことが大事だとも指摘していた。
 「ハンドリングで(ボールをさばきに)いっている。そこは(佐藤輝に)足を使いなさいと前にも伝えた」

 ――確実にアウトを取るという部分につながる。
 「投手が打ち取った打球を確実にアウトにすることが、まず大事。その積み重ねが信頼になる。そういうところからミスをなくさないといけない」

 ――阪神は守備が課題と長年言われてきた。
 「見た感じでは、そこまで悪い守備ではないと思う。後はメンタルの部分もある。今年、あまり試合を見られなかったが、見る限り、そんなにミスはなかった。来年は佐藤を(三塁に)固定したり、ショートを、あの2人(小幡、木浪)にしたり、セカンドに中野がいたりと、ポジションが変わる。そこでメンタルの部分も出てくるかなという気はする」

 ――どの選手も上達には場数が重要か。
 「ホームの甲子園は土のグラウンド。こういうキャンプは人工芝がないので、うまくなるには絶好の機会。だからこそ、基本をしっかりやりたい。このキャンプは反復練習ばかりだけど、それだけ大事ということ」

 ――土のグラウンドで失策が増える要因は?
 「スローイングミスが多いと聞いた。いいバウンドで捕れないとスローイングミスが起きちゃう。いい所に入れば、(ミスは)少ないのかなという気はする」

 ――名手でならした現役時代は土のグラウンドは苦手だったか。
 「僕は、土は大好き。意外に人工芝の切れ目が嫌でしたね」

 ◇馬場 敏史(ばば・としふみ)1965年(昭40)2月10日生まれ、福岡県出身の57歳。柳川から新日鉄堺を経て89年ドラフト5位でダイエー入団。93年オフにトレードでオリックスに移籍し95、96年に三塁手でゴールデングラブ賞。97年途中にヤクルトへ移籍。00年限りで引退。通算成績は675試合、打率・242、12本塁打、119打点。以降はオリックス、ヤクルト、DeNAなどでコーチを歴任。右投げ右打ち。

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