オリックス 吉田正のポスティング容認で争奪戦!日本屈指のスラッガーにヤンキースなど複数球団興味

[ 2022年11月18日 05:00 ]

オリックスからポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認された吉田正
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 オリックスは17日、吉田正尚外野手(29)の今オフのポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認すると発表した。球団では00年オフのイチロー以来。近日中に申請手続きを行い、米30球団に契約可能選手として通知されると全球団との交渉が可能となる。今季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったジャッジがFAとなったヤンキースを筆頭に複数の球団が興味を示しており、争奪戦は必至だ。

 日本球界屈指のスラッガーが夢舞台への一歩を踏み出した。福良淳一GMは「残ってほしいですが、(吉田正の)野球人生を考えたら尊重すべきかと。チームへの貢献度も考えて」と主砲のポスティング容認に至った経緯を説明した。

 吉田正は球団を通じてコメントを発表。「高いレベルで野球をやりたいという気持ち、小さい時からの夢にチャレンジしたいという気持ち、そういった自分の思いを尊重していただいた球団には本当に感謝しています」。強い決意と、球団への恩義を込めた。

 20年オフの契約更改で代理人を通じて球団側に思いを伝え、今年の日本シリーズ終了後に吉田正本人が福良GMに直訴。球団側は協議を重ねてきた。16日に西武から国内FA権を行使した森と契約合意し、打線の軸を確保したことも容認への後押しとなった。

 容認を受け、吉田正は近日中に申請手続きを行う予定。「剛腕」と呼ばれるスコット・ボラス代理人は9日、GM会議の会場で「出塁率の高い“コンタクトヒッター”は(米国で)好意的に捉えられる。その実績があり、本物の需要がある」と訴えた。7シーズンの通算打率は・327。20、21年に首位打者、21、22年には最高出塁率のタイトルを獲得するなど、6年連続で出塁率4割以上をマークした。今季の41三振は規定打席到達者で最少。これらの持ち味をアピールしていく。

 現地ではヤンキースやマリナーズなどが獲得に興味を示していると報じられ、この日、通算133本塁打の外野手ヘルナンデスをトレードで放出したブルージェイズの参戦も見込まれる。争奪戦のゴングは間もなく鳴る。

 ▽ポスティングシステム 海外FA権の取得前に大リーグに移籍するための制度。現在は以前のように入札ではなく、獲得希望の全球団と交渉ができる。大リーグ側に申請し、米30球団に通知された原則翌日から交渉が可能。今年の申請手続き期間は11月1日から12月15日まで。今オフの交渉期間は昨年までの30日間から、45日間に拡大された。日本球団への譲渡金は選手が契約で保証される額により変動する。なお交渉期間内に契約合意がなかった場合、翌年の申請開始日までポスティングの再申請はできない。

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2022年11月18日のニュース