大谷翔平 2年連続MVPならずも、充実のシーズン「ここに呼ばれていること自体すごく光栄なこと」

[ 2022年11月18日 10:41 ]

MLBネットワークのMVP発表にオンラインで登場した大谷
Photo By スポニチ

 大リーグ機構(MLB)は今季の両リーグMVPを発表し、アはリーグ新記録の最多62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が選出された。1位票を28票、2位票を2票(計410点)集めた。15勝、34本塁打を記録して史上初めて投打で「規定」に到達したエンゼルスの大谷翔平投手(28)は次点。1位票が2票、2位票が28票(計280点)だった。

 家族らに囲まれて大リーグ専門局「MLBネットワーク」の中継に登場したジャッジとは対象的に、大谷はグレーのジャケットに身を包み、一人でオンライン会見に登場。2年連続で最終候補者に残った感謝などを述べた。

 大谷は穏やかな笑顔で「個人的にはすごくいいシーズンだったと思っています」と今季を振り返った。8月9日(同10日)のアスレチックス戦で、1918年にベーブ・ルースが記録して以来、104年ぶり2人目となる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。日米通算の奪三振数を1000に乗せ、日本人投手4人目となるシーズン200奪三振も記録した。10月1日(同2日)には日本選手歴代最高年俸となる、1年3000万ドル(約43億5000万円)で来季の契約を締結。投打の「W規定」到達など、誰も歩んだことのない道を歩み続けた。

 ベーブ・ルースについては「図書館とかの絵本じゃないですけど、そういう本で多分最初に見た印象です」と遠い存在。しかしながら今季は、レッドソックスの本拠地フェンウエイ・パークで投打で活躍するなど、見る者は大谷にルースの姿を重ねた。「すごく光栄なことだと思いますし、クラシックな雰囲気のある球場も好きなので、そういうところでいいプレーができたのは印象的かなと思います」と注目を一身に背負って戦った。

 2年連続のMVPこそならなかったが、メジャー5年目は強烈な記憶と記録を残して終えた。メジャー移籍時にMVPを争う選手になると想像していたかと問われ、冷静に答えた。「そういうふうになりたいなと思っていました。そういうことを想像して、毎日練習を頑張っていたので、ここに呼ばれていること自体、すごく光栄なことですし、来年以降も数多くここに来られるように頑張りたいなと思います」。まだ通過点。来季に向けての力強い決意を口にした。

続きを表示

2022年11月18日のニュース