落合博満氏　中日監督就任交渉は「10分くらいで決まった」　家族の了承は「広告の裏に…」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が18日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2003年シーズン終了後に中日の監督に就任した際の球団との交渉を振り返った。

　中日は03年9月9日に山田久志監督の休養を発表。その後は佐々木恭介ヘッドコーチが指揮を執ったが、メディアでは、新監督について、1992年から95年半ばまで中日の指揮を執った高木守道氏の復帰が有力と報じられていた。落合氏は「新聞報道はあの頃は野村(克也)さんと谷沢(健一)さんと高木(守道)さんのはずだよ。中日の監督っていうのは。オレの名前は一切最初出てこなかったはずだよ」と語った。

　当時の報道では、10月6日に落合氏に就任要請が届き、同8日には就任会見が行われた。「電話があったよ、（当時の球団代表の）井手（峻）さんから」とし、監督就任受諾までのやりとりを明かした。「“監督の要請をしたいんですけども、条件はこうこうこうこうです”って。“年俸闘争はできるんですか？”って（聞くと）、“それはできません”って言われた。“何年契約？”って言ったら“2年です”って」と詳細に明かした。

　落合氏が球団側に「監督としてすべきことは」を聞いたという。すると球団の要望は「チームを改革してくれ、優勝してくれ」ということだった。落合氏は「チームを改革するのは2年では無理ですよ。3年ください。話がまとまったら明日でもいいですから電話ください」と伝えたという。すると球団からは「ものの5分か10分経ったら電話かかってきたよ。3年契約でお願いしますって」と回答があった。

　就任要請から一気に話は進んだ上に、家族の了承も電話の際中だった。「（球団から）電話かかってきた時に2階から女房がおりてきて、“何の話？”って言うから、“監督の話だ”って言ったら、新聞の広告の後ろが真っ白なやつに“OK、GO”って書いてあった。やれっていうことなんだなっていうことで、そこでものの10分くらいで話決まったよ」と話した。

　「だから、そこからの話し合いとかっていうのは“どうする？”“こうする？”っていうことはなしに、もうやるっていうことは一本で決まったということ」とスピード決着を振り返った。