中日OB・藤井淳志氏 阿部、京田の放出に「ボコボコ穴空けちゃっていいのかな」も「楽しみという見方を」

[ 2022年11月18日 18:03 ]

中日OBの藤井淳志氏
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 昨季、現役を引退した中日OBで野球解説者の藤井淳志氏(41)が18日、東海ラジオ「Live Dragons!」(月~金曜後5・15)に出演。中日の阿部寿樹、京田陽太両内野手のトレードによる放出について言及した。

 中日は15日に阿部と楽天・涌井、この日に京田とDeNA・砂田のトレードを発表。二遊間の放出にインターネット上では「中日大丈夫」などの言葉が散見される。

 藤井氏は「どっちか一人じゃないと、内野手はね、誰がいるの?ってなった時に目途が立つ選手がいないですよね」と阿部、京田と2人も放出したことに驚きを見せ「ルーキーで(内野手を)たくさん獲りましたけど、基本的にルーキーでいきなり二遊間で活躍を求めるのは酷ですよね」と新人に過度の期待はできないとした。

 そして「それであれば、三ツ俣選手を残してれば穴が空いていれば塞げる準備もできますが、三ツ俣選手も戦力外になりましたし、ちょっとね、何か変えていこうというのは垣間見えるし、大事なことであるんですけども、大丈夫かなってのは僕も思います」と正直な感想を口にした。

 藤井氏は「ましてや石川昂弥選手もまだ(けがからの復帰の)目処が立ってないので、高橋周平選手がサードやりますよね。石川選手が戻ってきて周平選手がセカンド行くのか分からないですけど、まだ戻ってないので周平選手がサードやると、丸々二遊間が空いているわけですよ」と指摘。「(ショートは)土田選手が去年出てきましたけど、二遊間ですからね。立浪監督が“一番大事”と言っている二遊間を未知の選手に任せていいのかという」と不安要素を口にした。

 ショートについては「正直、プロ野球の世界でショートを1軍で守れる選手は本当の一握り。基本的にプロ野球選手になるのはアマチュアの頃にショートやっていた選手が集まってきた中でたまに1人やれる選手がいる。だからショートがレギュラーでバチンときまると強い。という意味では、ルーキーにどこまで期待してるんでしょうね。分からないですね、こればっかりは」と立浪監督の考えに想像をめぐらせた。

 現在、立浪監督が助っ人補強のために海外視察に行っているが「二遊間を最近で言えば、ドラゴンズではエルナンデスがショートやったりしましたけど、よそのチームでもロッテとかでいましたけど、やっぱり守備、ショートストップというポジションは日本の野球は日本人が合うと思うんですよ」と言及。「海外の野球、メジャーとちょっと違うので、派手さよりも堅実さ、呼吸を合わせないといけないので、コミュニケーションの壁もあるので、外国人で埋めようとしてる目星が付いているのだったとしても、それもギャンブルだし…そこをギャンブルしていいのかなってところではあります」と二遊間に助っ人選手を使うのはリスクも伴うとした。

 その上で「トレードがあるのは分かるんですけども、こんだけボコボコ穴空けちゃっていいのかな?というのはある。(立浪監督の)考えはもちろんあると思うので、楽しみだという見方をした方がいいかもしれないですね」と最後はトレードを前向きに捉えていた。

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2022年11月18日のニュース