エンゼルス・大谷 WBC出場表明 メンバー発表前に異例「栗山監督に意思を伝えさせていただきました」

[ 2022年11月18日 02:30 ]

2017年1月、侍ジャパンのユニホームを着て取材を受ける大谷翔平
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が17日、来年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する意思をインスタグラムで明らかにした。日本ハム時代の恩師でもある侍ジャパンの栗山英樹監督(61)にシーズン中に出場を打診され、この日までに受諾したという。09年以来、3大会14年ぶりとなる世界一へ、唯一無二の二刀流が侍ジャパンを投打にけん引する。

 メンバー発表前の異例の出場表明だった。午後5時25分。大谷がインスタグラムを約9カ月ぶりに更新した。米5年目を終えた感謝の言葉の後に、来春に待つ大舞台へ向けた、固い決意を示した。
 「シーズン中よりお話いただいていたWBCの出場に関して、栗山監督に出場する意思がある旨を伝えさせていただきました」

 8月12日。本拠地アナハイムでのツインズ戦後に侍ジャパンの栗山監督と直接面談。指揮官としての決意とともに「一緒に野球がしたい」と熱い出場オファーを受けた。10月18日の帰国会見で「前向きにはもちろん捉えている。なるべく早い段階で決めたい」と語った通りに決断。恩師に出場意思を伝えた。

 日本ハム時代に選ばれた17年の前回大会は右足首痛で出場を断念。インスタグラムには「各国の素晴らしい選手や、(17年以来となる)日本のファンの皆さまの前で野球ができるのを楽しみにしています!!」ともつづった。

 侍ジャパンは3月9日から東京ドームで1次ラウンドを戦う。準々決勝を勝ち抜けば、19日(日本時間20日)からは米国マイアミに舞台を移し、準決勝以降に臨む。大谷は2月17日から宮崎で行う強化合宿の参加も検討されており、合流時期は今後調整される。
 注目は起用法だ。帰国会見で「打撃は時期的に問題ない」と語る一方、投手では先発起用されるのならば仕上げを早める必要があると説明していた。打者出場しながら、先発か、それとも中継ぎか、守護神か。前回国際大会に出場した15年プレミア12では、先発投手限定の一刀流起用で、打者出場はなかった。新たな二刀流の形をこれから模索していく。

 最大のライバルと目される、前回王者の米国代表の主将はエンゼルスで同僚の主砲トラウト。前々回王者のドミニカ共和国などにもスター選手が並び、来年3月は文字通り世界最高峰の戦いが繰り広げられる。その中でも昨季ア・リーグMVPで、今季史上初めて投打で「規定」に到達した「メジャーの顔」は、大会最大の目玉となりそうだ。(柳原 直之)

 ≪06&09年連覇に大リーガー貢献≫連覇した06、09年大会では日本人大リーガーたちがチームの中心を担った。06年はイチローが打線の軸で、大塚が抑えとして胴上げ投手に。09年は松坂が先発の柱として3勝で2大会連続MVPに輝き、城島、イチロー、岩村、福留と最多5人が出場した。13年は大リーガーが参加せず、17年は青木ただ一人で、いずれも準決勝で敗退した。

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