ヤクルト・小川　選手会長が6回無失点の熱投で連覇導いた「全員で団結して、つらいときも進んでこられた」

セ・リーグ   ヤクルト1－0DeNA （ 2022年9月25日    神宮 ）

＜ヤ・D＞先発で6回無失点の好投を見せたヤクルト・小川（撮影・光山　貴大）
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　ヤクルトのシーズンの始まりも、連覇を決めた大一番も、先発を任されたのは新選手会長の小川だった。優勝記念Tシャツに着替えて臨んだ会見。「2年連続で高津監督を胴上げできてうれしい。難しいことは分かっていたがチーム全員で団結して、つらいときも進んでこられた。つらい日々を乗り越えて今がある」と喜びを口にした。

　今季137試合目。今永との緊迫した投手戦は0―0のまま進んだ。4回まで無安打投球。6回1死一、二塁のピンチでは牧、宮崎を切った。107球の熱投。「緊張感はいつもより強かった。自分を信じて、仲間を信じて強気で攻めることを意識した」と、6回2安打無失点で救援陣にバトンを渡した。

　3月中旬。高津監督から「年間を通じて活躍を期待している」と2年連続6度目の開幕投手に指名された。だが、同月25日の阪神との開幕戦では、3回で11安打4失点で降板。今季初勝利まで5試合を要した。

　登板間も投球フォームの試行錯誤は続いた。キャンプから習得に励んでいた球速を落とした110キロ台のチェンジアップを、駆使できるようになった。「新球」に120キロ台のチェンジアップ、130キロ前後のフォークと3種類の落ちる球を使い分けた。9月11日のDeNA戦からは3試合、計20回1/3を連続無失点。規定投球回も3年ぶりにクリアした。

　「今日はしっかり喜んでまた切り替えてやりたい。まだまだ伸びると思ってどんどん挑戦したい」と小川。ポストシーズンも、エースとしてフル回転する。