ヤクルト・村上 記録ずくめの一年振り返り本紙に一筆 「積」に込められた意味

[ 2022年9月26日 06:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト1-0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

今年の一字を「積」としたためたヤクルト・村上 
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 ヤクルト・村上が、リーグ連覇を記念して今季を表す言葉を、毛筆の直筆でスポニチ本紙に寄せた。書道の先生だった母・文代さんの影響もあり、幼少期に書道を習っていた達筆で記したのは「積」の文字。プロ野球新記録の5打席連続本塁打、史上最年少150号など、数々の記録を積み上げた今季への思いが込められていた。

 ――「積」に込めた意味は。
 「一文字で表すのは凄く難しいですけれど、最初に思い浮かんだ字が“積”でした。いいときも悪いときも、今年は切り替えてやることを意識してやっていた。いかに悪い時に投げ出さずに、いいときを見据えて打席を積み重ねるか。それが、僕の中で今年一番、大事なことだった。そしてうまくいった部分だった」

 ――今季は一打席にかける集中力が増していた。
 「去年は気持ちの面で“打てないや”と、ちょっと投げやりになるときもありました。今年は自分の中で気づいて、こうした方がいいんじゃないかとたくさん考えた。そういう部分でも成長できたのかなと思います」

 ――8月6日に「特例2022」で出場選手登録抹消。4番での連続先発出場が360試合で止まった。
 「少し体調が悪かった。迷惑をかけるわけにはいかないので、コロナじゃないことだけを祈って欠場しました。出たい気持ちはあったけれど、別にそれで人生が終わるわけでもない。休むことは残念でしたけれど、自分の中では1試合出られなかっただけ。別にたいしたことではないですね」

 ――神宮での優勝。
 「負ければ凄く苦しい戦いになると思っていましたけど、選手は初めから集中していましたし、今日、絶対決めるぞという気持ちでやっていた」

 ――今日一日を振り返って。
 「シーズン143試合、凄くいろんなことがあり、勝つ日があれば、負ける日もある。打てる日もあれば打てない日もある。その日その日、その一打席一打席で感情が出てしまって、凄く難しいところはあるけれど、最後、優勝して喜びを分かちあって。この瞬間があるから苦しい時も耐えられますし、今日この瞬間が素晴らしいです」

 ――残り6試合。
 「とにかく皆さんの期待に応えられるように頑張りたいなと思いますし、大きな目標としては日本一もあるので、そこに向けて頑張ります」

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