広島・野間「目の前の試合をみんなで全力で」 秋山、菊池涼…不安要素吹き飛ばし、1番で奇跡CS導く

[ 2022年9月26日 04:45 ]

投内連係で走者役を務める野間=右(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 広島・野間峻祥外野手(29)は25日、クライマックスシリーズ(CS)進出へ、野手主将としてチームをけん引する決意を示した。コンディション不良で2試合に欠場したものの、23日の阪神戦で先発復帰して体調は万全に戻した。3位・巨人も自力でのCS進出の可能性が消滅し、同率4位の阪神とともに、3球団がほぼ横一線。残り3試合を全勝して歴史的大混戦を制すべく、赤ヘル一丸を強調した。 

 野間は「みんなでやる」と何度も繰り返した。この日の巨人敗戦により、CS争いは、ほぼ横一線の三つどもえの様相を呈した。総力戦となった今こそ結束力を示す時。野手主将として呼びかけた。

 「もう勝つしかない。先を見ず、一戦一戦、目の前の試合をみんなで全力でやっていきたい。投手も疲れているだろうし、みんなしんどいと思う。残り3試合なので、何とか踏ん張って頑張りたい」

 負けられない一戦で力になれなかった悔しさがある。コンディション不良により、20日の中日戦から2試合連続で欠場した。23日阪神戦から先発復帰。この日の全体練習では欠場した分を取り返すかのように、居残りでの打撃練習を追加して精力的に汗を流した。5日間試合のない、ゆとりある日程は状態を整えるのに好都合。「もう問題ない」と万全を強調した。

 残り3試合も1番を任される見込みだ。コンディション不良で離脱する秋山の復帰時期について、佐々岡監督は「分からない」と説明。今後の見通しは立っておらず、レギュラーシーズン中の復帰は厳しくなってきた。さらに菊池涼は、23日の阪神戦で上半身のコンディション不良によりベンチ外となり、この日の全体練習では一部メニューに不参加だった。その中で打線を活性化させるには、1番が大きなカギを握っていると言える。

 「1番はチームの勢いをつくれる打順。残り3試合で一回でも多く出塁して、何とか良い形でクリーンアップにつなげられるようにやっていきたい」

 3位・巨人は、連敗して自力でのCS進出の可能性が消滅した。巨人には0・5ゲーム差、阪神とは同率の4位で並ぶ歴史的大混戦のまま、残り3試合に挑む。

 「あまり考え過ぎず、いつも通り、目の前の試合を勝つためにどうすれば良いか考えてやれば、おのずと結果はついてくると思う。そこは、みんな分かってくれていると思うので、とにかく勝てるように頑張りたい」。野手主将として、1番打者として、奇跡を起こす準備はできている。(河合 洋介)

 ▽セ・リーグ順位決定方法 <1>勝率<2>勝利数<3>当該球団間の対戦勝率<4>リーグ内対戦成績の勝率<5>前年順位、の順で比較して順位を決める。25日時点で巨人は141試合67勝71敗3分け、勝率.486の3位、広島と阪神は140試合66勝71敗3分け、勝率.482の同率4位。上記3球団は同じ引き分け3のため、最終勝率および勝利数が同じになる可能性がある。3チームが並んだ場合は、前記<3>を当該球団間の対戦成績の合算と規定。すでに3チームは対戦を終えており、合算では広島(勝率.542=26勝22敗2分け、阪神(勝率.489=23勝24敗3分け)、巨人(勝率.469=23勝26敗1分け)の順になる。

続きを表示

2022年9月26日のニュース