阪神・佐藤輝の総決算「ホームラン打ってナンボなんで」残り3試合も狙うのは豪快アーチ

[ 2022年9月26日 05:15 ]

気合十分に打撃練習をする佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 総決算のラスト3試合へ――。阪神・佐藤輝が2年目のシーズンでつかんだ一定の手応えを語るとともに、残り試合で真価を示すアーチを放つことを誓った。

 「負けられない(思い)というのは、ずっと終盤になってからあるので。残り3試合と意識するより、目の前の試合を一戦一戦しっかり戦いたい」

 チームで唯一、開幕から全試合出場を続け、主軸の責務を果たしながら確かな成長を遂げてきた。ここまでリーグ3位の84打点を記録し、四球数も昨季の25から48へとほぼ倍増するなど、本塁打以外の成績は軒並み向上した。「いろんなことを試しながら。だんだんバッティングのことを去年よりは理解しだしたかなと思います」。8月上旬に不振に陥り、同14日に今季ワースト打率・257まで下落。それでも60打席無安打を記録した昨季後半の二の舞いは演じず。「去年みたいに最悪な事態にはならないくらいの引き出しはできた」とうなずく。

 それでも、だ。「まあでもホームランを打ってナンボなんで。そこは、まだまだだなと思っています」。自らにかかる期待、そして持ち味を誰よりも自認しているからこそ、満足はしない。23日広島戦で左打者としてはプロ野球史上初の新人から2年連続20号に到達しても、物足りない。「もちろん、そこ(本塁打)が一番目指す結果。これからも打てるように」。残り3試合で狙うのも、勝利へと導く豪快な一撃だ。

 最終盤までもつれこんだCS争いを勝ち抜くためには、本塁打を始めとした和製大砲の殊勲打が不可欠。糸井からの“超人”後継指名に「結果を残していけば周りが(超人と)言ってくれると思うので。結果を出して(超人と)呼んでもらえるように」と力を込めた背番号8は「ここ一番でヒットが打てなかったりというのがあるので。打点を挙げられるよう頑張ります」と続けた。勝負どころで、そのバットが熱を帯びる。(阪井 日向)

続きを表示

2022年9月26日のニュース