日本ハムのドラ1・達が3回零封デビュー 新球場の来季開幕投手に立候補「心の底からやりたい」

[ 2022年9月26日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム0―6楽天 ( 2022年9月25日    札幌D )

<日・楽>力投する先発の達(撮影・高橋茂夫)
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 肝っ玉ルーキーが上々デビューだ。日本ハムのドラフト1位・達がプロ初登板初先発。予定の3回を1安打無失点に封じ、来季の開幕投手に立候補した。

 「今日の成績で皆さんどう思うか分からないですが、心の底から来年の開幕投手をやりたいと思っている。そこを目指して、今からやっていきたい」

 初の1軍相手にもびびらなかった。この日最速148キロの直球とフォーク主体に初回を無失点。初回は2四球、2回は1四球を与えたものの後続を抑え、3回は1死から小深田に初安打を浴びても冷静に投げ抜いた。「正直、もっと緊張するかなと思ったけど。全く緊張せず、自分のボールが投げられた」と大物感たっぷりに振り返った。

 同じ高卒1年目の畔柳が4回、松浦が5回に登板。これで故障明けのガントを除く全選手を1軍で起用し、新庄監督は公約を果たした。高卒新人投手はじっくり育成するのが球団方針。それでも、1軍との差を知ることが成長への近道と信じる指揮官が「何とか投げさせてあげたい」と球宴明けに球団を説得し、願いが結実した。

 北海道日本ハムファイターズとして初陣を迎えた、04年3月27日の開幕近鉄戦と同日に生まれた達。北海道移転からの本拠地としての歴史を今週で終える札幌ドームで“最初で最後”の登板を果たして、来季へと向かう。「普通の開幕投手とは違い、新球場の顔にもなる。それはやっていたい」。1メートル94の堂々たる体に、大志を抱いていた。(清藤 駿太)

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2022年9月26日のニュース