日本ハム加藤「最後の最後で根性で投げられたかな」 シーズン与四球「11」で72年ぶりNPB記録更新

[ 2022年9月26日 22:10 ]

パ・リーグ   日本ハム3ー2楽天 ( 2022年9月26日    札幌ドーム )

<日・楽25>ガッツポーズで写真に納まる宇佐見(左)と加藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの加藤貴之投手(30)が26日の楽天戦(札幌ドーム)に先発し、8回5安打2失点で今季8勝目。規定投球回に到達し、シーズン与四球11で最少与四球のプロ野球記録を72年ぶりに更新した。

 加藤は4回途中に2年連続の規定投球回に到達した。初回に浅村、8回に小深田と2つの四球を与えたが、今シーズンは与四球わずか「11」。今後に登板予定はなく、1950年に野口二郎(阪急)が記録した「14」を抜いて規定投球回をクリアした投手の最少与四球の記録を72年ぶりに更新した。

 加藤は、初回2番の小深田に右前二塁打、続く浅村に四球と1死一、二塁のピンチを迎えたが、4番の島内を左飛、5番の辰己を空振り三振に斬ってリズムをつかんだ。2回を三者凡退、3回も浅村から三振を奪うなど無失点に抑えた。4回に辰己を空振り三振に斬ると、規定投球回に到達した。

 8回には、この日はじめてのピンチに直面。小深田に四球を与えると、2死二、三塁から島内に中前適時打を許し2点失うも、8回5安打2失点と粘投。今季8勝目を挙げた。

 ヒーローインタビューで加藤は、「初回から全力で投げて、宇佐見も良い配球をしてくれたので良かったと思います」とコメント。きょうの投球で1番良かったところについては、「打たせて取れたところ?」と少し照れた表情で答えた。

 今後に登板予定はなく、この日がラスト登板。加藤は「ケガもあって、コロナにもなって、チームには迷惑を掛けたんですけど最後の最後で根性で投げられたかなと思います」と今シーズンを振り返った。

 72年ぶりにNPB記録更新したことには「ストライクゾーンにどんどん投げているので、こんな感じかなって感じ」と淡々と話した。

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