【都道府県対抗男子駅伝】上野“監督”長野アンカーで優勝ゴールテープ「故郷に貢献できた」

[ 2023年1月22日 14:47 ]

都道府県対抗男子駅伝 ( 2023年1月22日    広島・平和記念公園前発着 7区間48キロ )

<第28回都道府県対抗男子駅伝>長野のアンカー上野裕一郎は、1位でゴールし、力強くガッツポーズ(撮影・須田 麻祐子)
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 都道府県対抗男子駅伝は22日、広島・平和記念公園前発着の7区間(48キロ)で行われ、長野が大会新記録の2時間17分10秒で20年に続いて2大会連続9回目の優勝を飾った。2位に終盤追い上げた埼玉、3位に東京が入った。コロナ禍の影響で21年、22年は中止されたため、3年ぶりの開催だった。

 社会人・大学生区間の最終7区(13・0キロ)では、立大駅伝監督の上野裕一郎(37=セントポールクラブ)が力走。上野は、過去10度出場して5度の優勝経験を持ち、ゴールテープを3度切った7区のスぺシャリストで、現在は立大駅伝監督を務め、選手と一緒に走る練習スタイルで55年ぶりの箱根駅伝出場に導いた指導者だが、今回は1人の“市民ランナー”として臨んだ。ラスト350メートル地点で、優勝を確信し、並走するリポートバイクのカメラにガッツポーズする余裕を見せて、歓喜のゴールに飛び込んだ。レース後、上野は「2年間、大会が中止になり、いろんな思いを持った形で挑む大会だった。故郷での出場は6年ぶりの出場になりましたので、故郷に最後の最後まで貢献出来てよかったなと思います。優勝のゴールテープ、こんな幸せなことはない」と笑顔。長野チームについては「高校生が強いですね。僕たちの時とは比べものにならないくらい力をつけている。この子たちが育っていって、また一般区間で走って長野県の勝ちにどんどんつなげていってもらえれば私としてもうれしい」と言い、“指導者”として「メーンは監督業ですので、その合間に市民ランナーとして活動している中、選んでいただいて無事にゴールテープ切れたことで、いろんな方に感謝して今後やっていきたい」と話した。

 長野は、1区(7キロ)で、全国高校駅伝1区2位の永原颯磨(佐久長聖高2年)が2位と好発進。2区(3キロ)で、猿田創汰(堀金中3年)が3位に、3区(8・5キロ)で、箱根駅伝の山登りの5区区間6位の伊藤大志(早大2年)が4位に落ちたが、4区(5キロ)で山口竣平(佐久長聖高2年)が区間新の走りで首位に立った。5区(8・5キロ)では、5000メートル高校記録(13分22秒99)保持者の吉岡大翔(佐久長聖高3年)も区間新の走りで後続との差を37秒に広げた。6区(3キロ)では、小林睦(富士見中3年)が順位を守り、最終7区(13キロ)で、立大駅伝監督の上野裕一郎(37=セントポールクラブ)が逃げ切ってゴールテープを切った。

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