ラグビー埼玉 開幕5連勝 “W司令塔”山沢拓&松田が躍動

[ 2023年1月22日 04:22 ]

ラグビーリーグワン第5節   埼玉38ー17BR東京 ( 2023年1月21日    駒沢 )

<BR東京・埼玉>前半40分、パスを受けた山沢拓がトライ(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 3試合が行われ、首位・埼玉(旧パナソニック)はBR東京(旧リコー)を38―17で下し、開幕5連勝とした。メインポジションのSOではない、FBで先発した山沢拓也(28)がトライ。複数ポジションをこなす万能性をアピールし、先発SO松田力也(28)と“W司令塔”としてゲームメークした。2位・東京ベイ(旧クボタ)は神戸(旧神戸製鋼)との接戦を25―21で制した。

 埼玉のファンタジスタは変幻自在だ。昨季第9節トヨタ戦以来の先発FBとなった山沢拓。見せ場は16―3の前半終了間際、敵陣左22メートルライン付近でパスをもらうと、そのままインゴールへ。点取り屋に“変身”し、相手ディフェンスの隙を突くトライの嗅覚を発揮した。

 ロビー・ディーンズ監督の起用の狙いは「2人のプレーメーカーを出場させた」こと。山沢拓が司令塔“補佐”となり、松田のゲームメークをサポート。山沢拓は「15番(FB)の時は10番(SO)を助けることを第一としてやっている」とうなずいた。

 開幕節から全5試合に出場し連勝に貢献。先発SO、リザーブ、先発FBと毎回別人のように異なる役割を器用にこなす。複数ポジション出場は今秋にW杯フランス大会を控える日本代表にとっても起用の幅や可能性が広がる。「途中から出ることも、15番も、10番も全部別だと思っている。少しずつ経験して、もっと良くできれば」と山沢拓。何番をつけても、勝利へ導く姿に変わりはない。

続きを表示

2023年1月22日のニュース