【アメフト国際親善試合】全日本選抜は4点差惜敗 QB高木「負けた事実しか残らない」

[ 2023年1月22日 18:24 ]

アメフト国際親善試合「DREAM BOWL 2023」   全日本選抜20―24アイビー・リーグ選抜 ( 2023年1月22日    国立競技場 )

<アメフトDREAM BOWL 全日本選抜―アイビー・リーグ選抜>第3Q、2点コンバージョンのTDパスをキャッチしたQB高木 (撮影・西川祐介)
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 真剣に勝利を狙っていたからこそ、悔しさも大きかった。国内では9年ぶりとなる代表レベルのゲーム。史上初めてXリーグでプレーする外国籍9選手を加えた「最強ジャパン」で、名門8大学で構成するアイビー・リーグ選抜を迎え撃った。シーソーゲームを演じ、第3Qまでリードを奪いながら、第4Qに逆転され4点差惜敗。先発で奮闘したQB高木翼(富士通)が天を仰いだ。

 「向こうも本気でやっていたし、国立という舞台で試合もできた。ただ、この結果では、負けた事実しか未来永劫、残らない」

 攻守ともに一歩も引かない接戦。ディフェンスの集中力が高く、前半を6―7で折り返した。追いかける展開になった後半も、勝負どころで外国籍選手がゲインを重ね、全日本選抜は必死で食い下がる。5点を追う第3Q13分10秒には、RBトラショーン・ニクソン(富士通)が逆転のTDラン。WR近江克仁(IBM)から高木へパスを通すスペシャルプレーの2点コンバージョンTFPも決まり、リードを広げた。それでも、勝利は届かない。高木は敗因をこう分析した。

 「どのポジションも、1対1のところで勝てていない。パスを失敗したらダメージは大きいし、それが積み重なった印象はある」

 昨年末にW杯で盛り上がったサッカー、今年WBCやW杯を控える野球やラグビーと違い、アメフトの世界選手権はスポンサー不足などが理由で、2015年の大会を最後に開催されていない。日本代表の活動も停滞気味だけに、「こういう形で集まれたことが収穫」と高木はいう。「やはり日の丸をつけて戦うのは格好いいし、きょうの試合を今後につなげていきたい」。司令塔は熱き思いを言葉にこめた。

 ◇アイビー・リーグ アメリカ北東部にあるトップ私立8大学の総称。政財界、法曹界、学界など幅広い分野で優秀な人材を生み出している。構成するのはブラウン大、コロンビア大、コーネル大、ダートマス大、ハーバード大、ペンシルベニア大、プリンストン大、イェール大の8大学。

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2023年1月22日のニュース