静岡 今季初勝利逃すも前向きドロー「79分間はいいプレーできた」

[ 2023年1月22日 22:02 ]

ラグビーリーグワン第5節   相模原27―27静岡 ( 2023年1月22日    神奈川・ギオンススタジアム )

<相模原・静岡BR>静岡BRは後半9分、ツイタマがトライを決める
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 静岡(旧ヤマハ発動機)は、相模原(旧三菱重工相模原)と引き分けた。ノーサイド寸前にトライを喫して今季初勝利は挙げられなかったが、開幕からの連敗は4で止めた。

 最大で8点リードしたが、後半40分にトライを許し27―27の同点。続くゴールが決まらず「逆転サヨナラ負け」は逃れた。

 「最後は負けを覚悟しましたが、79分間はいいプレーができたことが、引き分けという結果につながったと思います」。SHブリン・ホール(30)は勝ち点2を前向きに捉えた。前半4分、ラインアウトモールを起点に今季加入のホールの初トライで先制。7―7とされた同25分にはスクラムのサイドを突いた共同主将のNo・8クワッガ・スミス(29)をフォローしたホールのトライで勝ち越した。

 3連続PGで逆転されて迎えた後半9分には、今季初先発のSO清原祥(29)が突破からプロップ伊藤平一郎(32)につなぎWTBマロ・ツイタマ(26)が2戦連続トライ。再び試合をひっくり返した。

 試合のMVP(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたスミスも「いいチーム(相模原)に対し、自分たちのスタイルを出すことができました」と視線を上げた。再三、スクラムで反則を誘い、スミスのボール奪取などでピンチを防いだ。「静岡ショック」と世界に発信された19年ラグビーW杯・日本代表―アイルランド代表も担当したオーストラリア人のアンガス・ガードナーレフェリー(38)の笛での好勝負に浮上の手応えをつかんだ様子だった。

 前半29分に、デビュー戦となった新加入FB山口楓斗(23=同大出)が、故意の反則による不当なプレーがあったとしてシンビン(10分間の一時退場)。チームとして4試合連続でシンビンを受けるなど、反則の多さ(16)が課題として浮き彫りとなった。「(勝とうという)気持ちが高まりすぎてしまったと思います」とスミスは反省。「残り5分の試合運びを考えないと」はホール。次節29日、ヤマハスタジアムでの東葛(旧NEC)戦での初勝利に向け、改善を誓った。

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2023年1月22日のニュース