西岡良仁、4大大会日本人3人目の8強ならず ラケット破壊“ダブルベーグル”食らうも終盤意地 全豪OP

[ 2023年1月22日 14:40 ]

テニス全豪オープン第7日 ( 2023年1月22日    メルボルン )

フォアハンドでリターンする西岡良仁(AP)
Photo By AP

 男子シングルス4回戦で、第31シードの西岡良仁(27=ミキハウス)がロシア出身で第18シードのカレン・ハチャノフ(26)に0―6、0―6、6―7(タイブレーク4―7)で完敗した。68年のオープン化以降4大大会の男子シングルスで16強に進出した日本勢は松岡修三、錦織圭に続き史上3人目。松岡、錦織に続く8強入りを目指したが、格上にストレートで敗れた。

 相手サーブの第1セット第1ゲームは2度のデュースにもつれる接戦だった。だが、続く第2ゲームでブレークを許すと、集中力が崩壊。1ゲームも取れずに第1セットを失い、第2セットもわずか2ポイントしか奪えずに落とした。第2セット第4ゲーム後にはラケットをコートに叩きつけて破壊。審判から警告を受けた。予想外の展開に観衆も静まり返る場面も多く、第2セットは西岡が1ポイントを奪っただけで大騒ぎとなった。

 だが、西岡は諦めなかった。“ダブルベーグル”後の第3セットは“アンダードック効果”で観衆の後押しを受けて奮闘。持ち前の強気の強打も決まり始め、西岡本来の姿を取り戻した。第2セットまでの一方的な展開とは打って変わり、緊張感あふれる激しいラリーの応酬に観衆もヒートアップ。しかし、序盤から正確なストロークが吸い込まれるようにライン際に決まり、集中力を切らさなかったハチャノフの前にタイブレークまで持ち込んだが、あと一歩及ばず。悔しいストレート負けで日本人3人目となる8強進出はならなかった。

 ◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月22日のニュース