23年ラグビーW杯出場全20チーム出そろう ポルトガルが土壇場の同点PGで最後の1枠獲得

[ 2022年11月19日 02:36 ]

ラグビー・23年W杯フランス大会最終予選最終日 ( 2022年11月18日    ドバイ )

 来年9月8日に開幕するラグビーW杯フランス大会の出場全20チームが出そろった。残り1つの出場枠を4チームが争った最終予選で、世界ランキング18位のポルトガル(欧州)が19位の米国(米大陸)と16―16で引き分けて2勝1分けの勝ち点12で並び、3試合の得失点差(プラス113―同96)で1位となって4大会ぶり2度目のW杯出場を決めた。来年の本大会ではウェールズ、オーストラリア、フィジー、ジョージアと同じ1次リーグC組に入る。

 米国が前半3分にPGで先制したが、6分にWTBアウグスピュルガーがイエローカード。ポルトガルは同8分にWTBストートルのトライで7―3と逆転した。お互いに2PGずつ決めて13―9で迎えた後半20分、米国はゴール前ラックからフッカーのピフェレティーがポスト下へ飛び込んで16―13と再びリード。しかし、ポルトガルは試合終了間際に米国の反則で得たPGをSHマルケスが決めて追いつき、同時にノーサイドの笛が鳴る劇的な展開でW杯キップを手にした。

 米国は2位にとどまり、W杯出場が6大会連続でストップ。23年W杯はアルゼンチン、ウルグアイ、チリの南米勢3チームが出場を決めているが、カナダを含む北米勢の出場ゼロは史上初となった。また、香港(アジア)はケニア(アフリカ)を22―18で破り、最終予選1勝2敗(勝ち点4)の3位。ケニアは3戦全敗(勝ち点1)の4位に終わった。

 【23年W杯フランス大会出場チーム】※チーム名の前の数字は最新世界ランキング、カッコ内は出場回数と最高成績

 ▽1次リーグA組

 (3)ニュージーランド(10大会連続10度目、優勝3回=1987、2011、15)

 (2)フランス(10大会連続10度目、準優勝3回=1987、99、2011)

 (11)イタリア(10大会連続10度目、1次リーグ敗退)

 (16)ウルグアイ(3大会連続5度目、1次リーグ敗退)

 (23)ナミビア(7大会連続7度目、1次リーグ敗退)

 ▽B組

 (4)南アフリカ(8大会連続8度目、優勝3回=1995、2007、19)

 (1)アイルランド(10大会連続10度目、8強7回)

 (9)スコットランド(10大会連続10度目、4位=1991)

 (15)トンガ(8大会連続9度目、1次リーグ敗退)

 (20)ルーマニア(2大会ぶり9度目、1次リーグ敗退)

 ▽C組

 (7)ウェールズ(10大会連続10度目、3位=1987)

 (8)オーストラリア(10大会連続10度目、優勝2回=1991、99)

 (13)フィジー(7大会連続9度目、8強2回=1987、2007)

 (14)ジョージア(6大会連続6度目、1次リーグ敗退)

 (18)ポルトガル(4大会ぶり2度目、1次リーグ敗退)

 ▽D組

 (5)イングランド(10大会連続10度目、優勝=2003)

 (10)日本(10大会連続10度目、8強=2019)

 (6)アルゼンチン(10大会連続10度目、3位=2007)

 (12)サモア(9大会連続9度目、8強2回=1991、95)

 (22)チリ(初出場)

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2022年11月18日のニュース