坂本花織 首位と4・15差のSP2位発進「ふがいない」も「次につながるギリギリのラインで耐えた」

[ 2022年11月18日 16:20 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯女子SP ( 2022年11月18日    真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯 女子SP>まさかの2位発進に悔しげな坂本花織(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯女子ショートプログラム(SP)が18日、札幌市内の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた。昨季の世界選手権女王の坂本花織(シスメックス)は最終12番滑走で登場し、68・07点で2位発進だった。住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)が圧巻の演技を見せ自己ベストとなる68・01点で3位。渡辺倫果(法大)は58・36点で9位、韓国のキム・イェリムが72・22点で首位に立った。女子フリーは19日に行われる。

 冒頭のダブルアクセルを決め表現力豊かに演技を進める中、バランスを崩す場面もあった坂本。演技後「ファイナルがこういう出来だったのはふがいないというのが一番にあって…、とにかく、これが現状かなと思うので…。大崩れしなくて、何とか全部、耐えたんですけど、とにかく次につながるギリギリのラインで耐えたのは良かったと思います」と笑顔なく振り返った。

 公式練習では2回転半は降りたものの、3回転ルッツで転倒。後半のフリップも抜けてしまい、頭を抱える場面もあった。中野コーチと話した後は3回転ルッツ、フリップ―トーループの連続3回転を着氷。ジャンプを修正し最終調整を終えたが「今シーズン、練習というよりは、去年までの自分のおかげでここまで来れているので、去年の自分に感謝したいです。去年まではすごく自信がある中での試合だったけど、今年はそういうのが…もうちょっとな、という感じです」と素直な思いを吐露した世界女王。「今日できなかったことを、しっかり明日できるようにして、挽回できるようにしたいと思います。凄い温かい拍手の中で楽しくできました。NHKならではの空気感、凄い好きだなと思いました」と最後は会場の拍手に笑顔で応えていた。

 第1戦スケートアメリカ後は振付師とリモートで話し合い、表現力に磨きをかけた坂本。「修正ポイントを教えてもらった。フリーでステップを失敗したので、ステップを重点的にやった」と手応えを語っていた。前日には会場の氷にも好感触を得たようで「7年前の全日本を思い出した」と話し「ファイナルが目の前に来ているのでつかみ取れるように頑張りたい」と意気込んでいた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月18日のニュース