朝乃山、徳勝龍を押し出し4連勝!十両の取組で1年半ぶりに大銀杏 近大・幕内優勝力士対決を制す

[ 2022年11月18日 15:19 ]

大相撲九州場所6日目 ( 2022年11月18日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所6日目>徳勝龍(左)を押し出しで破る朝乃山(撮影・岡田 丈靖)
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 元大関の東幕下4枚目・朝乃山(28=高砂部屋)が東十両12枚目・徳勝龍(36=木瀬部屋)を押し出し、4勝0敗で勝ち越した。徳勝龍は4勝2敗となった。

 立ち合いで右から踏み込むと、相手の突きを下から跳ね上げて前へ出た。最後は胸を押して土俵外へ運ぶ完勝だった。

 「大銀杏は土俵へ上がる前、部屋の床山さんにやってもらった。色んな思いがこみ上げてきました」
 
 協会の新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反による6場所出場停止処分が明け、名古屋場所から三段目で復帰して以降、初めて大銀杏を結い土俵へ上がった。
 
 この日の取組が十両の土俵だったため、関取の証しを結って相撲を取るのは、処分前の昨年夏場所以来1年半ぶり。「身が引き締まった。大銀杏をしてもらうからには黒回しではなく、締め込みをして取りたいと改めて思いました」と十両復帰への思いを改めて強く抱いた。

 対戦相手は母校近大の先輩で、幕内の土俵では過去2度対戦し1勝1敗。徳勝龍は20年初場所で幕尻優勝、19年夏場所で優勝した朝乃山との幕内優勝経験者対決が十両の土俵で実現した。

 「初顔合わせでは突き落とされた。離れたときも相手を見て取れました」

 勝ち越したが取組が終わればその視線は残り3番へ向く。「勝ち越しは通過点。残り3番自分の相撲を取りきるだけです」と慢心を戒めるように話した。

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2022年11月18日のニュース