宇野昌磨、SP2位発進…舌を出し苦笑い 山本草太が今季世界最高の自己新96・49点で首位!友野は4位

[ 2022年11月18日 20:36 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯男子SP ( 2022年11月18日    真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯 男子SP>ジャンプでの転倒もあり演技後に舌を出す宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケートGPシリーズ第5戦NHK杯男子ショートプログラム(SP)が18日、札幌市内の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた。五輪2大会メダリストの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は最終12番滑走で登場し、4回転トーループでの転倒が響き91・66点で2位発進。第3戦フランス大会2位の山本草太(22=中京大)が圧巻の演技を見せ今季世界最高得点となる96・49点で首位に立った。同じフランス大会で3位だった友野一希(24=上野芝ク)は85・07点で4位。フリーは19日に行なわれる。

 4回転フリップの調子を崩して「思い通りにいかない苛立ち」と前日に語っていた宇野は、冒頭の4回フリップを完璧に跳んだ。しかし、その後の4回転トーループで転倒。それでもさすがの表現力で今までのイメージを一新する曲に乗って情感たっぷりに演じ切った。演技後は舌を出し苦笑い。得点は技術点48・29、演技構成点44・37で91・66点。淡々とした表情で取材に応じ「(4回転)フリップに関しては成功しましたけど、今までの経験で跳び切ったという形で、決して前に進める成功だったかは定かではないですけど。まあ、本当に長年のキャリアの賜物だな、と思います。フリップを気にしていた分、トーループで失敗は出ましたけど。(フリーに向けて)完璧を求め過ぎずに、コーチに“あまり自分のいい状態を求め過ぎずに”と言われたので、しっかりそれを体現していきたいと思います」と前向きに語った。第2戦スケートカナダを制しており、19日に表彰台に乗ればファイナル出場が確定する。

 第1グループ最後となる6番滑走で登場した山本は、演技終了直後に何度もガッツポーズを見せる会心の演技だった。最初の4回転トーループ+3回転トーループなど4回転ジャンプを2本決め、トリプルアクセルを成功させた後には小さく拳を握り締めた。得点は自己最高を更新する96・46点。思わず“お~っ”と驚きの表情から笑みがこぼれた。技術点が55・46、演技構成点は41・03。「久しぶりに試合前に緊張したけど“絶対にやるぞ”と気持ちを切り替えられた。そこは強くなれた部分だと思う」と胸を張った。

 第2グループ2番目で登場した友野は持ち前のエネルギッシュな演技を見せるも、4回転サルコーで高さが足りず着地でバランスを崩し転倒。演技後は少し悔しそうに苦笑いを浮かべた。技術点44・02、演技構成点42・05。首位の山本とは11・42点差あるが、フリーで表彰台に向けて巻き返しを目指す。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月18日のニュース