フェンシング見延和靖「必ず成功する」 折れ剣再生で越前市と協定締結クラファン実施

[ 2022年11月18日 17:21 ]

フェンシング・見延和靖
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 昨夏の東京五輪フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖(35=ネクサス)が18日、東京都内で記者会見し、自身と日本スポーツSDGs協会が推進する「折れ剣再生プロジェクト」が越前市と協定を締結したことを発表した。

 18日から来年2月16日まで、ふるさとチョイスのガバメントクラウドファンディング(GCF)をの実施。身延の故郷でもある越前市の伝統産業の協力を得て、折れ剣の再生品を特別返礼品として採用した。寄付額20万円の返礼品は折れ剣再生越前打刃物「高村刃物店」の包丁で限定10本、同5000円の返礼品は折れ剣再生オリジナルタグプレートで限定50枚、どちらもシリアルナンバー入り。他に越前そばなど地元の特産品も返礼品として用意し、目標金額を300万円に設定した。

 身延は「僕の中では一緒に汗を流し、苦楽をともにした相棒のような存在。魂が宿っている。折れた剣を捨てることに違和感を感じていた」とプロジェクトを始めた理由を説明。ずっと応援してくれる地元の人たちへの恩返しの思いもあり、「ふるさとへの還元と共創」にこだわり、今回の特別返礼品に結びついた。「必ず成功すると信じている」と強調。「フェンシングを通じてプロジェクトと越前市を世界に発信していきたい」と誓った。

 現在、折れ剣は練習拠点としているナショナル・トレーニングセンターで回収しているが、今後は日本全国、そして海外にも広めていきたい考えを持っている。身延自身が競技で継続的に結果を残していくことが最大の“広報活動”になる。

 身延は昨夏の東京五輪団体金メダルに続き、今年7月の世界選手権では個人で銀メダル、団体で銅メダルを獲得し、日本フェンシング界に新たな歴史を刻んだ。次の目標は24年パリ五輪での団体2連覇と個人金メダル。今月11~13日にはワールド・カップ(W杯)ベルン大会に出場し、新シーズンのスタートも切った。結果は20位だったものの、「感覚としては悪くはなかった。来年5月からオリンピック予選に向けて3~4試合続くので、そこまでに少しずつ上げていければ」と話した。

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2022年11月18日のニュース