宇野4回転フリップ不調「いら立ち」出して結果出す 18日開幕フィギュアNHK杯

[ 2022年11月18日 04:42 ]

フリーの曲をかけ練習する宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦NHK杯は18日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。男子で五輪2大会メダリストの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は最大の武器である大技4回転フリップの不調をあえて公言。表彰台に乗れば決まる12月のGPファイナル(イタリア・トリノ)出場を懸け、開き直りの境地で臨む。

 明らかにいら立っていた。公式練習で滑った宇野は、硬い表情のまま。フリー「G線上のアリア」の音楽を流した時は、冒頭のループの回転が抜け、トーループの連続ジャンプにもミスが出た。ランビエル・コーチに諭されながら、40分の調整を終えた。

 一番の原因は4回転フリップだった。宇野が跳ぶ最高難度の得点源だが、「毎日違う跳び方になってしまう」と言う。「思い通りにいかないいら立ち。それをひた向きに取り組もうとしても、反映されないもどかしさがある」と吐露し「フリップは今やっていて面白くない」とまで言った。

 それでも、新しい壁は成長をもたらす。昨季の世界選手権王者は「自分がどのような結果になるか興味深い」と客観的に分析し「試合でどんな気持ちになるかは分からないが、投げ出すことは絶対にしたくない。どんな気持ちでも全力でやりたい」と話した。第2戦スケートカナダを制しており、表彰台に乗ればファイナル出場が確定。苦しみを乗り越える過程も、シーズン中盤以降につながっていく。

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2022年11月18日のニュース